書庫:読書ログ

安部公房

随筆・エッセイ

内なる辺境

安部公房の随筆3編。「ミリタリィ・ルック」は、ファッションに象徴されるもの、特にドイツ軍服の持つ異色性について言及している。現代の若者にとっては主義主張を表すよりも、なんとなくカッコイイ、個性的に見える程度のものかもしれない。個人的に特に気...
国内小説

夢の逃亡

昭和20年頃の安部公房氏の初期短編作品集。正直文体は硬めで、観念的な表現が多用されていて極端な比喩が多く、爛熟期に比べると読みにくいところはある。主体=不明、立場=不明、対象=不明、時や空間の感覚=不明というように、登場人物が曖昧で薄ぼんや...
国内小説

友達・棒になった男

安部公房らしい、非現実的ながら妙に身近なイメージがぎゅっとつまった一冊。戯曲の台本形式のため、最初は読みにくさや違和感を感じるかもしれないけど、読み進めるうちにいつのまにか惹きこまれて自然な感じで読める。一般的には、背景とか情景とかそうなっ...
国内小説

終りし道の標べに

事実的な安部公房の幻と言われた処女作品であるが、読み易いように旧漢字かなを現代表現に改訂したもの。まだ文章的にも非常に固さを感じ、内容的にも哲学思想的で読み易いとは言えないのだが、原点を感じて深い内容です。「何故に人間はかく存らねばならぬの...
随筆・エッセイ

笑う月

これまた古い本ですが。自分の体験談など、生活臭のあるような文章をほとんど書かない安部公房さんの、いわば夢日記。夢そのものだけではなく、妄想的なものや、思い違いからの想像や、古い記憶の不思議な思い出など、それに準ずるような小片もまとめられてい...
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