名前の通り図説が多くある西洋に絞った服飾史。古代から現代までとこれまたカバー範囲が広い。
写真、絵画、図説をふんだんに使った、厚手のしっかりした紙のフルカラーの本です
ややお値段は高いがこういう目で見てわかりやすいものが好きです
内容は
<古代の部>
1.エジプト
2.西アジア(メソポタミア周辺)
3.ギリシア
4.クレタ、エトルリア
5.ローマ
6.ゲルマン民族
<中世の部>
1.ビザンティン
2.サラセンとフランク
3.ロマネスク
4.ゴシック
5.ルネサンス(初期、最盛期)
<近世の部>
バロック(オランダ様式)
<近代の部>
1.ロココ
2.フランス革命期
3.総裁政府時代
4.執政政府〜帝政時代
5.王朝復古とロマンティック衣装
6.ルイ・フィリップ時代
7.ロマンティック調・クリノリン衣装
<現代の部>
1.末期バッスル調
2.アールヌーボーとナチュラルスタイル
3.第一次世界大戦と婦人服の成立
4.大恐慌〜第二次世界大戦
5.戦後のファッション
と、いうような区分けになっている。
ページの割に内容が多いため、特に前半はひとつひとつの項目についてのページ数こそ少ないものの、本がやや大きめで1ページに結構多くの図画がのっているので意外と見ごたえがある。
服だけではなくて髪型や被り物や履物などものっていたりする。
男性女性だいたい両方あるのもうれしいし、同時代でもいろんな種類の服がのっている。
ルネサンス、バロック、ロココと特にフランスのもっとも華美な時代に大きくページが割かれているのでベルバラごっこなどにもいい参考になるのではないか。ドレスの種類もバラエティにとんでいる。