平山さんの著作は初めて読んだのですが、これは怖い。。。
ホラーとかオカルトと言ってしまうにはちょっと違うし、ミステリーでもない。
人間の心の奥に潜む病魔。救いようのない闇。
どこかが壊れてしまった人間ほど恐ろしい物はないと感じさせられます。
短編集で1話1話は短いのだけれど、それぞれ違うタイプの闇が広がっていて、読後にぞぞっとそそけだつ。
人間らしいとはどういうことなのか? 理性とか感情といったものが消えたところに現れるのは何か?
積み重なる恨みつらみから生まれる憎しみならまだ納得できるのだが、突然襲いかかる狂った精神による暴力ついては、あまりにも理不尽で理解しようがない。
極端ではあるものの、実際こうした「?」と思うような事件も起こっている現代です。
行き場のない心たちが今もどこかをさまよっている気がしますね。
ほら、すぐそこにも。。。