さて、やはり魔界水滸伝は20巻で完結ではなかった。
新魔界水滸伝が第3部となる訳だが、だい4部までの構成で考えていたらしい。
当時読んだ記憶がないので、というか、魔界水滸伝が終わってから四年も空いたので発売に気が付いてなかったようだ(ーー;)
2部の段階で全ての次元の秩序は崩壊し、地球自体も爆発した訳では無いが、あるべき軌道、時間軸から外れてどこか行方不明になってしまったので、当然それは我々の知る太陽を軸とした銀河系の相互作用に影響を及ぼしたはずだ。
よって
新章は前編がブレードランナーのように近未来だったのに対して、遥か未来に設定されている。
民族も国家もなく(星ごとの種族はある)、数値単位や暦、名前や生活なども架空のSFファンタジー。アニメに合いそうな設定。
てなワケで、地球のちの字もなく、お馴染みのメンバーの影もなく、なかなかその世界観にハマらず読み進めるのに最初難儀しました、、、
未来へ飛んだらしい加賀せんせあたりは出てくると思ってた( -᷄ ˍ-᷅)
帝都物語とか現実に少しリンクした方が好みなので。
しかしご安心ください。
おなじみの安西雄介と加賀せんせでた〜〜〜〜〜〜〜〜〜!ww
なんだかそれだけで安堵して一気に読みやすくなりましたよ。
今回は彼らよりも5000年後の機械と理論を柱とした文明の方々なんですが、異質な二人の存在が大きな影響を与えて行くことになる。
2,3,4巻と進むにつれて自体はとんでもない方向へと突き進み、その間に育まれる友情やジレンマや為政者としての苦悩なども盛り込まれどんどんおもしろくなっていく。
もはや最初に感じた違和感など吹っ飛んでさすがの栗本さんの筆力がぐいぐい引き付けてくれる。
前、魔界水滸伝の続きともいえる回収もはじまり、おなじみのメンバーたちも続々と登場してくる。
それも思いがけない形で強大な敵として立ちふさがる?
果たしてうり二つでありながら全く反対の二人が出会ったらどうなる!?
無事に帰りつくことはできるのか!?
その時加賀センセはどんな判断を下すのか!?
2つに割れた帝国は手をとりあい未知の敵に立ち向かうことができるのか!?
めっちゃもりあがってきたところで。。。。。。。。。。。。この続きはもはや語られることはない。
栗本薫先生、闘病の末 2009年5月26日永眠。
他にも代表的な長編「グイン・サーガ」も途中で絶筆。 この4巻終わった後で、伊集院大介シリーズも書き上げなきゃいけなかったようですし、同時進行でいくつもの執筆抱えてましたからねえ。
他にも音楽活動とか、TV出演なども忙しかったようですし、長編を完成させるのには時間が待ってくれなかったか。
惜しい。ほんと読みたかったな。
ところでなかなか興味深い記事をみつけました。
あまり実写として考えてはなかったけれど、なんとなく「あぁわかる気がする」という配役が多いですね。
ちなみに私のお気に入りキャラは、1加賀四郎、2役小角、3柴文明。といったところですな。