陰陽師 首

時代物フィクション

陰陽師 首 (文春文庫)

本屋で「ああ、陰陽師の新刊がでてるな」と思って手にしたのですが、よみはじめた途端「ん?この話は読んだな。。」と。

安倍晴明伝説は他の著作も読んでたので、てっきり違う著者かと思ったら、ずばり夢枕獏さんの「陰陽師 龍笛の巻」におさめられてましたな(笑)

今回はこの「首」の話だけをぬきだして、村上豊さんに挿絵を書いてもらったものをはさんで絵本形式にしたものでした。

フルカラーで、髪質もしっかりした、文庫本なんだけど美しい仕上がりになっています。文字もやや大きめになって行あたりの文字数もおさえてあるので、見やすくなっています。

すっきりとした墨絵で愛嬌のある昔話風の挿絵がかわいらしい。

この「首」自体はどちらかというと「怪談」に近いおどろおどろしい話なんですが、この絵のおかげで陰惨な雰囲気にはならずにさっぱりとした口当たりに。

大人の絵本といった感じでしょうか。話的には「生成り姫」が一番すきなのですが、あれは長いからなあ(^^;)

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