「戦国自衛隊」といえば千葉ちゃん!昭和を代表する印象深い映画だ。
今回それを、現代の自衛隊小説はこの人抜きでは語れないという あの福井さんが原作をリメイクして映画にしたという。
まあ、1979年に劇場公開された「戦国自衛隊」も、もともと半村良さんの著作を鎌田敏夫さんが脚本に書き換えたもので原作通りではなかったらしい。
とはいえ私自身もリアルタイムで劇場で見る年齢ではなかったので、後年TVで放映された時に初めて目にしたのだけれど。
かなりインパクトの強い作品であったことは確かで、それをまた新たに現代的にリメイクするというのも、なかなかプレッシャーがあったのではないかな。
リメイクとは言うものの、タイムスリップ時の状況も、タイムスリップした先の年代も、かかわる戦国武将も違うし、その後の行動パターンも異なります。
「なんとなくこうなっちゃった」ではなく、福井さんらしく、理論的にそこに至までの経緯を吟味しているので、妙な説得力がある仕上がりになっていますね。
まあ、理論が苦手な私は、細かいとこは流し読みしてしまうのではあるが(苦笑)
苦心したんだろうな。と思われるのが、過去の書き換えによる現代への影響までも考察してるとこです。
う〜〜ん、なかなか苦しいぞと思いつつも、できるだけリアルに矛盾を少なくしたい筆者にとって、そこは見逃せない問題だったのでしょうね。
この『戦国自衛隊1549』は、実はその映画の方はみてません。機会があったら今度DVDでも借りてみようかな。
内容的には現代社会が内包する問題に、どろどろした感情を抱き葛藤する話なんだけど、イメージ的には なんとなく洗練されてスマートになった感じがする。
でもね、なんか泥臭いけど旧「戦国自衛隊」もやっぱり好きなんだな。最後の生き残りたちの捨て身の突撃場面は、ずっと目に焼き付いて離れないのだ。