今更だけど、読んでみたらかなり面白かった!
ピアノの森と同じくテーマや雰囲気で自分の好きな系統じゃないなと思って、話題になってるのは知っていたけど敢えてスルーしてました。
10代の若者二人が協力して売れっ子漫画家を目指す話、、、ってなんか青春ドラマチックじゃないですか。
歳のせいかどうも学園モノやら恋愛物やらに興味が持てなくなってる昨今。
しかし、期間限定無料配信だったのを何気なく読み始めたら、ストーリー性もしっかりしていて、次々に乗り越えるべき試練が待ち構えていて、夢あり、友情あり、闘士ありのなかなか骨太な話だった。
書いてる本人が漫画家なわけで、取材とか調べものや空想だけではない生の現場を見せるリアリティもある。
持ち込みや登竜門的な賞や、読み切りや連載の掲載など、雑誌が出来上がるまでの裏話が詳しく覗けて興味深い。
かなり実在の人物、実名もだしているようですし。。
好きなことやれるんだから、、と言われそうな仕事の一つだが、だいたい好きなことを仕事にするものほど過酷な現実がある気がする。
気楽な趣味ならマイペースで楽しめるけど、仕事にしたらプロの職人として期限や求められる内容や品質等厳しくチェックされて、自分の思い通りにやれる範囲が制限されることもある。
ミュージシャンやアクターやイラストレーター等のアーティスト。テレビに映画制作なども同じようなもんだと思う。
これでパーフェクトと言えるような終着点が定まらず、己と戦い続けなくてはならない厳しい世界だからこそ周囲の反応によって得られる達成感の強さもあるかもしれない。
また、この漫画に引き込まれるのはやはり周囲を彩る魅力的なキャラクターたちがいるからだろう。
編集部の担当者しかり。ライバルであり友人でもある同業者しかり。
負のオーラを感じさせる人々が散りばめられているのも人間くさくて良い。
編集者と各漫画家のコンビも絶妙!
個人的には平丸さんがとても気になっていたので、最後はほっこりしました。うんうん、良かった良かった(ノω;)
まあこのコンビは「DEATH NOTE」ですでに大ブレイクしてますが、それでもきっと苦労も尽きないのでしょうね。