テルマエ・ロマエも5巻目となりました。
1巻めは短編の集合体で、いろいろな風呂の形態が次々に描写されていて、さくさく読めて一気にお気に入りになったのだけれど、だんだん1話あたりの枚数が増えてきて、現在ではとうとう巻をまたぐ長編となってます。
前回からの続きである今回も、まだ一連の話が続いて次巻に持ち越される。
なんでこういう路線に切り替わったんだろう。ネタが続かなくなってきたのかな?、、とちょっと残念な気もしていたのですが、その理由は前回感想を書いた「テルマエ戦記」を読んで判明しました。
この世に風呂とネタがある限り、いつまでも続いて欲しいおもしろさなんですが、もしかしたらもう終わりが見えているのかもしれないなと感じます。
この漫画はもちろん風呂が話の主軸とはなっていますが、もっとローマとの比較文化論的な幅広い見解も盛り込んで、風呂以外の面もみえてきました。
今までほんの脇役にしか過ぎなかった「平たい顔族」の人々の性格やら果たす役割がぐぐっと深く掘り下げられてます。
もはや通りすがりではなく、密接に関係を持ってしまっている現在と過去。
と、いうことで今回も「東林館」で真面目に働きながら必死に新しい技術を学び取ろうとするルシウス。
前までは、うっかりアクシデントでドボンと風呂に沈み込んで、浮かび上がってみたら別世界。。。という定番であった展開もかなり変容をとげてますな。
そのうち自分の意思で時空を行き来できてしまうのではないか?という予感とともに、いずれの世界に属するにせよいずれその道は封鎖となるのだろうが、どのように終わりを告げるのかという部分も興味津々です。
ローマの危機と伊藤温泉の危機は果たして回避できるのか!? ハナコとさつきとの三角関係の行方は!?次回に乞うご期待です(笑)