エジプトと言えば、歴史だけではなく神話もはずせない。
というわけで、「ハトシェプスト」と同時購入で山岸ワールドを堪能。
オシリス神、セト神、イシス女神、ネフティス女神はエジプトの神々の中でも重要な位置をしめる兄妹であり夫婦である4人。
壁画などではそれぞれ偉業の姿で描かれることが多いが、本書では「人間世界の話」というスタンスで描かれていて、そのため元の神話と少々違うところもあります。
暗殺方法やその後の王位継承争いなどは実際の歴史上では似たようなことがあったかもしれないと思わせるような内容ですし、イシスの神秘的な魔術も山岸さんならではの雰囲気。
大きくこりゃ違うかなあと思ったのはオシリスとイシスの愛情関係ですが。。
でも、相互の関係はしっかり掴めます。
元の話を知りたかったらWikiなどでもだいたいは掴めますので比較してみながら。
神殿のレリーフなどは、カバの姿のセトに槍を突きつけるホルスの姿などが描かれています。
まあ、カバにしちゃったら漫画の絵的な世界ではちょっと。。だったんでしょうね(笑)
ただ、買って「あ!」と思ったのが、こちらの本には「ハトシェプスト」もばっちり全部収録されてました。他に一遍。
エジプトシリーズだけだったらこちらを買えばよかったのかもしれませんね。他の作品も素敵なのでいいのですが。