何気ない普段の通勤通学風景。仲良しの女友達。
ある時いつも冗談や言い合いばかりしてる男子と電車の中で座席が一緒になった。
いつものようにじゃれ合いのように喋ってたら、途中の駅でその女友達と男の子の一人が一緒に降りた。
なにかこれから着ようと思っている服を選んで欲しいと男の子が頼んだらしい。(彼女には確か彼氏がいたはずなんだけど。。)
残された私ともうひとりの男の子は「なんかあいつらいい雰囲気だよね〜」などと話し合いながらそのまま乗って行った。
その日からなんとなく、それぞれが一歩近づいたような親しみに変わった。
ところがある日、マンションだかアパートだかにみんなで帰ってくると(学校の仲間も通勤の人も主婦もみんな同じところに住んでいるらしい)異星人の集団が待ち構えていて、そのまま逃げるわけにも行かずつかまった。
私たちはせめて一緒にいられるよう移動しようとしたが
「餌と一緒に住ませるわけにはいかない」と。餌?どっちが??
どうやら男が「餌」で女は別の利用価値があるらしい。だから女はしばらく生きたまま飼育するという。
旦那と男の子と引き裂かれた女性が半狂乱で叫んでいた。
広い部屋にまとめて男女それぞれ投げ込まれた。家具もベッドも何もないだだっ広い部屋にごろ寝になるらしい。
何も抵抗は出来ないけれど、せめてもの反抗で「ハンスト」を行うことを決意した。
時間になると女部屋では、なにやらまとめて混ぜあわせたまんじゅう状のものが配られる。
即座に私は脇に放り投げると、すぐ脇で壁にもたれていた女性が「食べないの?食べないならちょうだいよ!」
その顔は能面のようにまったく表情がなかった。
「だって、何が入ってるかもわからないんだよ?」(「餌」という言葉からあるイメージが漠然とあったので。。。)
「そんなの。。。もう私みたいに6ヶ月もこうしていれば、関係なくなるよ。食べるか死ぬかなんだから。食べなきゃ自分が死ぬだけ」
かなり前から捕まってた人らしい。こうしてまで生き延びる意味もわからなくて、餓死するならすればいいやと私は投げやりな気持ちになっていた。
基本的には監禁、監視の生活なのだが、どうやらすべての地域を征服しているわけではないらしく、行方不明や欠勤などで怪しまれると今はまずいらしい。
会社勤めや他の地域と接触する必要がある場合は一時的な外出許可が降りる。
何か理由をつけて私と女友達と、友達と仲良しの男の子だけが外出する許可がとれた。
ひさしぶりに顔をあわせたお互いは、ちょっとやつれた感じはしたが「生きていてよかったぁ〜〜」と。
何しろ男の子の方は、いったい誰が生き残っていて、誰がすでにもう存在しないのかわからなかったので心配だった。
買い物に行くふりをしながら駅の方へ向かい、どこかで今後どうやって魔の手を逃れるべきか話し合いをしよう。。。というところで朝になった。
この夢のちょっと前の段階で「銀行」の風景もでてきたのは覚えているが、どうつながっているのかはわからなくなってしまった。