栃木:益子陶器市と周辺散策

03 関東国内栃木県

前日うっかりミスで福島へ行ってしまったので、翌3日リベンジ the 益子陶器市。
またどこかへ行ってしまうと困るので、今度は車で送ってもらいました(笑)。

午前中に向かったのですが、いやあ想像以上にすごい人出で、周辺駐車場も満車の嵐。適当なところで落っことしてもらい一人でぶらぶらすることに。

店先や空き地、駐車場などところ狭しと出店になっていて、歩道もわさわさ行き交う人でいっぱい。
窯元や一般販売店なども割引価格で出してるのですが、今回の狙いは「特定の作家さんの手作り作品」。同じものでも模様や形が微妙に違って味があるんだよね。
ご本人が出してるとこや、ある作家さんのものを限定で販売してるところなど、外の簡易テントにて。
ぶっきらぼうな職人肌の人や、一緒になって選んでくれようとする人、気さくに話しかけてくる人などふれあいも楽しい。作品に愛情持ってるのも伝わってきます。

最近の若手作家さんは結構「え?これが益子焼?」というような洋食器風のものやゴシック、キャラクターものなどいろいろなんですが、どうも私が惹かれるのはごつごつどっしりしたぶっきらぼうなものや、シンプルだけど繊細な曲線の形状のものらしい。

今回の戦利品その1。
お名前はわからなかったけど、年配の口下手そうなおじちゃんのとこで買った長皿。
重量感のある、切り出したような荒っぽさと渋さに惹かれ。。お魚ように良いかなと。

戦利品その2。
やや薄めでナチュラルで、ひび割れ柔らか色合いのお茶碗(大きい湯のみとも)とおしんこ入れによさげな盛皿。渦巻き模様や中の青色ありなしなど一個一個微妙に違う風合い。

戦利品その3。
作家さんの名前入りカードもつけてくれたのでわかりますね。シンプルだけどむらのある綺麗な藍色。
これはうまく撮影できなかったんだけど、ほんとはもっとはっきりわかる底部分が広い台形なんですよ。形と色のコンビに一目惚れ。

戦利品その4。
最近よく見かけるコーヒーサーバーのセット。ドリッパーも焼き物で、下のポットは蓋つきで独立しても使える。
色柄は地味なんだけど、細い3本足と把手、そして細身の注ぎ口が優美です。なんと半額。

戦利品その5。
よくみたら瀬戸?益子焼じゃない?ww
共販センター外のテントに並んでたのだけど、ひねったような反り返った独特の形状とシンプルな和の色味に一目惚れしたカレー皿。
B級品ということでお手ごろ価格だったが、底の足にちょっと欠けがあったり色むらがある程度で使用にまったく問題なし。

戦利品その6。
その近くの一風変わったおっちゃんに乗せられてつい買っちゃった花瓶(笑)
2万円の値札で出してたのに、なんかふいに気まぐれで突然1000円にしちゃった(^^;)特に問題もなくB級でもない作品らしいが「なんとなく。。。1っこだけ特別価格やってみました」だそうで。おいちゃんがおもろいので「んじゃそれ持ってくわ」と。益子焼らしい渋い色味でどっしりして結構存在感もあり。
他にも陶器で作った太鼓?木琴?みたい楽器の音色がきれいで悩んだのだけどね。

駅から離れた上から覗いていって、ここまでで半分きたか来ないかというとこでタイムアップ。迎えに来た相方とちょっと離れた益子茶屋へ遅い昼飯を食べにいったついでに、入り口にあった販売所でプラスげっと。
陶芸教室の先生方の作品だそうだけど、プチプライスだったので普段使いの大きめ湯のみと蝋燭たてみたいなものを。

結局全部見きれなかったなぁと後ろ髪引かれつつこの日は終了したが、翌日が陶器市最終日。
ちょうど相方が自家用車で群馬まで日帰り出張とのことで、途中真岡でおっことしてもらい、初の真岡鉄道に乗って再び益子へ!
へえ、益子駅って瓦屋根の上にスチームパンクちっくな歯車時計つきなんだ。

今日は待たせているという焦りもなく時間も夕方までたっぷりあるからと、ついでにぶらぶら観光しながら進む。
町ごとにこうした祭りの山車を保管してある小屋があり、中から見られるようになっている。だいたいお手洗いとセットになっていて便利な寄り道ポイント。

昨日はここまでたどり着けなかったけど、陶器店通り入り口の交差点に藁葺きの古民家があって気になっていた。

ここは「日下田藍染工房」という藍染の現役工房で、江戸時代から200年以上続く藍染めの甕場もあった。
井戸のように並ぶ石の穴には染料が満たされており、日に透かすと確かに藍色であるのがわかるところもあった。独特の厩みたいな匂いもする。

綿も自家栽培して紡いでるとか。総工程昔ながらの手作業だけあって、販売されていた商品はお値段も結構張る。しかしこれぞ正真正銘まごうことなき藍染というものなのだろう。手間かかってるからねえ。がんばれ日本の伝統職人さん!

通りにそって進むと、「登り窯」の標識につられる大きめの窯元のお店が。大誠窯さんの裏庭にふらりとまわるとありましたありました!
おお〜〜これかっ。結構長くて何段にも芋虫のように連なってるではないか。ここで作られてるんだね。

建物の合間のテント村もちょこちょこ覗き込んで歩いてたら、妙にインパクトがある等身大の怪しい焼き物がっ!
すぐ脇にはこの作家さんの作品を販売しており、こういうマッチョ君がしがみついたり突き出たりしてる食器を販売してました。岡部耕太郎さんという作家らしい。

腹減ったな〜と思いつつ、並ぶテントを覗きながら陶芸美術館の方へ坂を登って行ったら、また藁葺き屋根の大きな家屋が。
「旧濱田庄司邸」という陶芸家の住んでたところで木造平屋建寄棟造茅葺。

お庭には立派な登り窯もありました。

陶芸美術館の建物と繋がっているようでしたが、そこまで見る時間はなさそうだし、ひもじくて集中力なくなってきたし(^^;)
通りに戻って、陶芸店の裏手にある食堂でカレーを頼んだところで、予定より早く戻ってきた相方よりもうすぐ到着との連絡が(@@)
慌ててあちちち言いながらカレーをかっこむ。

食べ終わったら周辺のテントを覗いて、、と思ってたが、ぶらぶら寄り道しすぎて肝心の登記を今日はまだひとつも買ってない(爆)
自業自得ということで、本日の戦利品は陶芸市手前の畳屋で買った小物敷き用の見に畳のみ。何をしに来たwww

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