青森:蔦温泉旅館

! 温泉02 東北国内青森県

遅い夏休みを利用して、青森旅行へ行ってきました。
相変わらず予定は特に立てていなかったのですが、とりあえず「蔦温泉旅館」にでも行くか!と。

現在2度目の仙台住まいですが、東京にいたときより前にも仙台に転居していた時期があって、その時に一度訪れたことがあります。
とてもいい旅館で、一泊ではもったいなかった!というイメージが強烈に残っていたので、もう一度是非訪れてみたいと(^^)。

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赤い丸ポスト。鄙びた木造の建屋。入り口すぐに帳場のある、昔ながらの落ち着いた佇まいです。
実はよく知らないのだけれど(汗)大町桂月という歌人が晩年から亡くなるまでこの旅館を住居としていたということで、すぐ近くにお墓もあります。文人にも愛された素敵な一軒宿。

玄関から入ってすぐ左には、ロビーというか待合室みたいなところがあるのですが、古い形のストーブがいい味をだしてます。

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昔ながらの機織り機などもおいてあって、各種工芸品の体験などもできるんですよ。(有料)

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今回は結構直前だったこともあり、やや高価な西館に宿泊。広々とした十畳の和室でトイレつき。窓からは中庭と入り口が見下ろせます。

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建物自体は年代を感じさせますが、階段も廊下もピッカピカに磨き上げられていて気持ちがいい。

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ここには露天風呂はないのだけれど、とっても情緒のある2つの浴槽に入る事ができます。
まずひとつは男女別にわかれた「泉響の湯」

湯治棟の混浴の大浴場を後に改築したとかで、高い開放的な天井近くのしきりに隙間があって、お隣から風呂桶のカコーンという音が響いてきたりします。

源泉:新湯
泉質:ナトリウムー硫酸塩・炭酸水素塩・塩化物泉(低張性中性高温泉)
温度:44.6度くらい

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無色透明の単純泉ですが、ここのすごいとこは源泉の真上に浴槽を作っちゃってます!
ブナの浴槽は底板もブナの分厚い木のすのこ上になっていて、おしりの下からぶくぶくと源泉がそのまま沸き上がってくるのです。

かけ流しどころか、地底から沸きたてそのもの生の湯です。。。じゃんじゃん沸き上がってくるので湯量も豊富だと思う。
結構そのままでは熱めなので、端のほうから加水はしてますが、それでもやはり湯温は高めですぐにじわりと温まってきます。

体を洗うのも、手前のこの湯貯め(っていうのか?)から木桶で汲んで流します。(^^)
。。。じつは女湯の方では後ろの方にこっそり隠れて1つだけシャワーもありますがw

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こちらは窓がないので、昼間でも薄暗いのですが、控えめな照明と暖かな木のぬくもりが、とても情緒があって大好きな雰囲気。
水桶もこんな木の樽で、浴場全体が自然に囲まれたような安らげる統一感を出しています。

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夕飯の一例。
ここはお料理もおいしい!東北だけど全体的に薄味で、地元の素材を生かした品々が提供されます。
特に水炊きやおひたしなどのシンプルな料理が絶品。

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もうひとつ入れる浴槽が「久安の湯」で、似たような造りですが、こちらは窓があるので明るい。
こちらは元々旅館棟専用の混浴風呂であったということですが、現在は時間制入れ替えで男性、女性専用時間があります。
源泉:旧湯
泉質:ナトリウム・カルシウムー硫酸塩・炭酸水素塩・塩化物泉(低張性中性高温泉)

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こちらもやはりおしりの下からこぽこぽと源泉が沸き上がってきます。洗い場の形がちょっと違うのと、奥に滝があります。
この井戸のような形の湯貯めが結構深いのですが、最終日に見たら誰か木桶をいっこ落としたようで沈んでいました(ーー;)

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そして、浴槽の脇には水槽があって、付近に生息する川魚たちが泳いでました。
120cm水槽くらいなのかな?とよーく見たら、壁に穴を開けて前面にだけガラスを張った、特注水槽の模様。。

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昼間1−2回、夕飯後2−3回、朝1回というのを繰り返し、たっぷり堪能できました。
朝食の一例。

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そして、この旅館のいいところは、温泉や宿の雰囲気だけではない!!
十和田・八幡平国立公園に属する「ぶなの森」に囲まれた、周辺に建物がないまさに大自然に包まれた一軒宿で、宿の庭から「蔦七沼」と呼ばれる沼巡り散策ができちゃうのだ!

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宿の周囲を1周してくるので、どちらからでもいいのだが、今回はビジターセンター側から。
緑眩しい樹木に囲われて森林浴を楽しみながらすすむと。。

一番大きな「蔦沼」にたどり着きます。ここまでは以前訪れた時よりも道が整備されて、非常に歩きやすくなってました。
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天気も良かったので、水面に向かいの木々や空が写り込んで鏡のよう。
ここからはほぼ山道のようになるので、運動靴を履いて行ったほうが良い(笑)
やや登ったところから見下ろすと、水深で沼の色がグラデーションのように様々な色合いを見せていてとても美しい。

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次にたどり着くのが「鏡沼」
水深は浅く、水面に植物が顔を出していますが、周囲が深い森に囲まれていて静かで神秘的。

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中にはこんな風にあちこちにキノコがニョッキリ生えてたりするのを観察しながらさらに進む。

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3つめに見えてくるのが「月沼」
と言っても他と違って「沼」ではなく「泉」らしいです。非常に浅くて藻が茂っているのがよく見えます。

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上を見上げて歩いていけば、木漏れ日が眩しく生命の息吹を強く感じさせてくれる。あ〜なんか洗われていくようだ。。

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お次は「長沼」です。2番目に大きな沼だそうで、水鳥なんかもよく遊びにくる模様。
前面まで水中からにょきにょきと草が茂ってますな。

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ここからがんがん下って行きます。木の陰からちらちらと見えてくるのが次の「菅沼」なんですが、ここが道をそれて結構奥に行かないと岸辺に辿りつけない(^^;)一度階段をかなり下るので、本道へ戻るにはまた登ってくることになる。
ここは冬に白鳥も飛来するらしいですよ。

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そして最後、宿近くにあるのが「ひょうたん沼」
ここはもう沼というより今の時期湿地のように見えましたが、今では天然記念物に指定されている「モリアオガエル」の産卵地にもなってるとか。

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ちなみにもうちょい早い時期ならば、蔦沼の手前でホタルの大群も見れたようです。。。
野鳥も数多く飛来・生息するようですが、歩いてる途中でも、なにかネズミに近い大きさの野生動物が、すぐ脇をものすごい速さで駆け抜けて行きました。

こんな目と鼻の先で自然散策ができるところも珍しいでしょう。奥入瀬渓谷なども結構近いし、ロケーション的にも一押しの素敵なお宿です。

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