岩手:夏の達谷窟と厳美渓

02 東北国内岩手県

中尊寺ー毛越寺と続いた連休の観光旅行記の最後です。
毛越寺を出発した後、そのまま一関方面と向かいました。

目指すは「厳美渓」ですが、その道沿いに国指定史跡である「達谷窟毘沙門堂」というのがあり、「前に行った!」「行ってない!」と揉めはしましたが、今回平泉初めての人もいるわけだし、とりあえず降りてみてみよう!と半ば強引に(笑)。

1の鳥居、2の鳥居、3の鳥居とくぐって、岸壁に沿うように立つお堂が見えて来ます。

ほら、やっぱり「以前も前を通りはしたけれど、立ち寄ってはいない」が正解でした。

いろいろな鬼退治の伝説が残る「坂上田村麻呂」の創建と伝えられる。
歴史上では、征夷大将軍に任命されて蝦夷征伐つまり東北地方の平定の為に、現地の勢力と猛烈な戦闘を繰り広げた人ですな。その戦いの要所のひとつであった場所です。

都人ではない僻地の野蛮人=鬼=鬼退治。。。このへんは権力者のエゴイズムがちらほらなわけですが。

高い足場の上に、岩にのめり込むような形で作られた毘沙門堂。毘沙門天と言えば上杉謙信がまず思い浮かぶ。
武神ですから、ここに奉られたわけも納得。

そしてここのもうひとつの見所は「岩面大佛」。昔は体もあったようですが、崩れ落ちて現在はまさに「顔面大佛」となってます。
かなり高い位置にあるので、昔はこの岸壁周辺の地形もだいぶ違ったものだったんだろうなぁと。

小さいながらも池には丹塗りの端がかかり、蓮もきれいに咲いてました。端のすぐ脇には弁天堂も建っており、弁天様を見れば必ず拝んでしまう私。。(芸術を司る神様でもあるからね)
裏手にはお不動様もあり、緑に囲まれた風情が涼しげ。

ついのんびりと見学してしまいましたが、厳美渓へ向かおう。ここからそう遠くはない。
けど、お昼もだいぶ過ぎてしまったので、まずは腹ごしらえ。

厳美渓のすぐ近くには道の駅「厳美渓」があります。
一関はどうやら「餅」が特産品らしく、さまざまなもち料理がレストランで食べられます。
こちらはミニセットのほうですが、手桶のような形のかわいらしいお重に5種類の餅と大根おろしが入ってます。

腹一杯食べたら、厳美渓散策へ。

散策路は限られてるんですが、ここに来る人の目的の大部分は渓谷美よりも、名物「空飛ぶだんご」を見るためであったりする(笑)
向かいの岸辺に建つおだんご屋さんから、かごに乗ったおだんごがするする〜〜〜っと。

お店の名前は「郭公だんご」と言って、あちらの道路に面しており、普通に中で買ったり食べたりもできるのですが、わざとみなさんこちら岸へ渡って送ってもらうのを楽しみに。

こんな感じでやってきます。
注文は、下で空になったかごに代金を入れて、脇にある拍子木をコーンと叩くと、上で待ち構えているお店のかたがえっほえっほとたぐり寄せて、だんごとお茶を送り返してくれるという。
こんな不安定な籠で、お茶がこぼれないのがすごいですね〜〜。
黄色い旗がかかげられたら売り切れです。お店も閉まってしまいます。

この空飛ぶだんごを、どうしても買いたいんじゃぁ〜〜という友人のために行ったのですが、実は、あともうちょっとで自分の番!というとこで、この黄色の旗が(笑)
そういや以前もそうだったけど、休日はだいたい2〜3時くらいに売り切れになる気がします。希望者はお早めに!

あとはのんびりと周囲を散策して帰路につきました。長いような短いような1日でした。

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