知床旅行-5. 知床五湖

01 北海道国内道東

最後は知床五湖 について。
ここね、「一湖 」「二湖 」「三湖 」「四湖 」「五湖 」とほんとに適当臭い名前が与えられています(笑)

入り口は、ウトロからは18kmほど行ったところにあります。
ここは陸路でもっもとヒグマの生息地に近いところなので、よく出没します。
そのため、安全確保のために、活動時期により全部をまわれず途中で閉鎖されてしまうことも多い。

まずは海に向かって伸びる高い木枠の遊歩道を行ってみましょう。

この付近でさえヒグマがくることがあるので、登れないように高い遊歩道となっています。付近は灌木が生い茂り、そんなに高くないように見えるけど、実際は深いようだ。
妙に野生の勘が発達している私の目は、隠れている動物さえも捉える(笑)

「現代社会では無用の長物だけど、狩りの時代の男に生まれてたらすごい能力だったのに」などと言われつつも(ーー;)

うごめく物をみつけた途端「しっ!」と押さえつつ、ゆっくり近づく。
そういや、最近は野生動物の接し方を知らず、大声を上げたり走りよる人が多くて困る。(なんの悩みだw)逃げるやんけ。。。

実は別の場所でエゾリスも見つけたんだけど、やはり他の方が脅かして逃げてしまった(;;)動物園とは違いますよ〜〜〜〜〜!

注意深く見渡せば、野鳥もいろいろ棲息しています。夜にくればフクロウなんかもいそうだ。
展望台から右手を見ると、「一湖 」が見えます。海が近いですな。

それでは湖の方に行ってみましょうか。
こちらは橋などは汲んでおらず、自然のなかをそのまま歩いていくことになります。深い知床の森の一端を垣間見ることができますな。

「一湖 」から「二湖 」の間は、多くの鹿が生息しています。手を伸ばせば届きそうな位置に現れることもあるので、脅かさないように、ゆっくり観察。

これはまだ幼い子鹿のようですな。て、ことは付近には親の雌鹿がいるということですな。

これ、望遠じゃありません、ほんとにすぐ目の前でのんびりと草を食んでます。冬が来る前にたらふく食べておかなきゃね。

「二湖 」はここで一番大きい湖。向かいには知床連山がそびえ、湖に逆に写る姿も美しい。奥にある小島がなんとなく、東北の毛越寺を思い出させる。

風がなくなると、一層くっきりと水面に写ります。

そして首を返せば、ここにも水のみに来てくつろぐ鹿の姿が。

秋は冬ごもり前のヒグマが活動範囲を広げます。この周辺も頻繁に目撃されるようになるため、行った時はどちらも三湖から五湖までの遊歩道が閉鎖されてました。
四湖でヒグマのんびりお食事してたらしい(笑)

二湖の対岸がちょうど四、五湖方面にあたる為、視力2.0の力でずーっと観測してたんですが、とうとう姿を現すことはありませんでした。

遊歩道のすぐ脇まで出て来てしまった若い雄鹿。こっち見てますねぇ。

そうっと近寄ってみたんですが、この後観光客の団体がどわぁ〜〜〜と来てしまった。

湖に水を飲みに来ていたため、遊歩道をまたいでしまっている。
とっさの判断が遅れたようで、水辺の狭い地域に取り残されて、通り行く団体に道を遮断されてしまった。
あっちへ行ってもこっちへ行っても人、人、でかなり困惑気味な姿がなんだかかわいそうだった。

考え込む鹿。そう、通り過ぎるのを待つシカないようだ。

人が途切れた合間を縫うように、一目散に森の中へ逃げこんでいきました。
鹿の森に安息を。

そうやって、鹿を愛でた後に、また「鹿肉バーガー」などを頬張ってしまう罪作りなやつ。(ウトロの道の駅で好評販売中)

今回は、ちょうど中国の大型連休にかぶっていたこともあってか、日本人より中国人の観光客がやたらに多かった!
日本人でさえ、なかなか来られぬ秘境だというのに、すさまじいパワーですね。
中国から来たら、かなり遠い位置だし旅行費も高くつくと思うんだけど。。。知床って中国でも話題になってる観光地なの?
(完)

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