長野:地獄谷温泉「後楽館」

! 温泉05 甲信越国内長野県

8/22〜8/25の夏休みで、地獄谷温泉に行ってきました。

地獄谷温泉には後楽館のみ。まさに山奥の一軒宿です。少し下ると湯田中温泉や渋温泉があります。
このお宿は、猿が温泉につかるので有名な宿♪

宿自体が野猿公園の中にあるのと同じ状態です。屋根の上や窓の外、どこでも猿は狙ってます。
一応窓に網が張ってあるけど、ところどころ破れてます。

過去に部屋に侵入されて、何を思ったか財布を掴んで逃げた「スリ猿」もいるとか。一文無しになって帰ったそうな。
一度盗られたらまずは戻ってこないでしょう。相手が「猿」じゃ泣くに泣けない。

名物は「温泉笹ちまき」特製のきなこをつけて食べるとほっぺが落ちそうにうまい!!

玄関には猿の侵入を防ぐためかレトリーバーの「ミッキー」という大きな番犬がいます。普段はのんびり寝そべってますが、いざ猿が近付くと、激しく吠えたてます。・・・役にたってるなっと。

家族経営らしく、おばあちゃん(ちまき名人!)と若ご夫妻にお子さんまで総出でお手伝いしてる心あたたまる宿ですね。

厨房はバイトかな?3日連泊だったけど、番台がおばあちゃんで毎日忘れられて、出かける度に清算されそうになってまいった。客が少なかったんだけどな。がんばればあちゃん!!

それではお楽しみの温泉です♪

源泉     60度から90度
泉質     弱アルカリ性石膏泉苦味泉
効能     アトピー性皮膚炎、神経痛、リウマチ性疾患、胃腸病、痔など
湯量     ものすごく豊富で湧きだしっぱなし。

まずは内風呂。

歴史を感じさせる湯屋造りの男女別で1階にあります。
窓からは渓流と噴泉が見えます。洗い場から浴槽まですべて木でできているのでやさしい温もりがあります。

ただし、シャワーなどというものはもちろんありません。ボディソープとリンスインシャンプーはありました。

入り口はいってからぎしぎしする狭くて急な木造の階段を下っていきます。
これだけでもムードたっぷり。湯治場としての面影を充分残しています。夜はひとりで行くのがこわいくらい静かです。
女性専用露天風呂もあります。

2階くらいの高さにあります。下を覗けば混浴露天風呂と渓流が見えます。
一面山に囲まれて上は星空。こちらも情緒深いし安心です。

この温泉の注意点としては、源泉直のため、むっちゃお湯が熱い。
うっかりそのまま入ろうとするとやけどします。誰かが入った後を狙いましょう。

それでも最初になることもあるので、いきなり裸で浴室に入ると風邪ひきますよん。
まずは湯加減をみて、水をどばどば入れましょう。
源泉なら普通はそのままの方が効用あって水を入れるのは外道と嫌われるところですが、ここだけは別!熱湯です。

そして有名なのがお猿の専用温泉の近くにある混浴露天風呂。

男性の内風呂と直結しているので、女性は男性が内風呂にもいない時を狙ったほうがいいかも・・・
また、野猿公園から見おろせる川べりにあるため、昼間はまるみえです。観光客が多い時は勇気がいるかな。

一応男女別の脱衣所はあるけど、男性の方が手前なので、「いない!」とダッシュした目の前にあらわれる可能性もあります。

実は、写真を撮るため誰もいないのを確認して早朝混浴露天風呂へ行った。
シャッターを押した瞬間!男風呂直結のドアが開いて全速力で逃げ出した。 (ーー;)

もうひとつ、家族風呂もあります。

ちょっと小さめですが、二つの家族風呂が2階女性専用露天風呂の隣にあります。ほとんど正方形で二人はいればいっぱいぐらいですが、貸しきりにできるのがうれしいですね。
出たところには、昔懐かしい形のマッサージ機があります。

混浴露天風呂のちょうど対岸には大噴泉があります。

お風呂につかりながらも見学できます。
河原の間欠泉は高さ20mにも及ぶ90度の熱湯を絶え間なく 吹き上げ続ける国天然記念物だそうな。
でも最近は衰えてきたのか5mくらいの吹き上げらしい。

もちろんここにつかろうなんて馬鹿なこと考えちゃいけません。命は大切に。

普段から煙りがもうもうと絶えることがないのですぐにわかります。
ただし、ここにも観光客がカメラもって結構くるので、ますます落ち着いて露天につかってられないかも・・・・(^^;)

長野県下高井郡山の内町地獄谷温泉
電話0269-33-4376 FAX0269-33-3244
料理は地元でとれる田舎料理中心で山菜や川魚等。
専用駐車場は4台のみ。早いもの勝ち。あとはすぐ下の有料駐車場
※冬は渋温泉からの道路は通行止めになります。上林温泉上の入り口から徒歩30分となり、足場が悪いのでかなり大変。だからこそ秘湯なり。


対岸の階段を登ったすぐ上に「地獄谷野猿公苑」があります。

公園と言えども入り口があるだけで、あとは自然そのまま。柵が有るわけでもないのでのびのびと自由に猿も歩き回っています。

人間はどちらかというと無視された感じ。ただ荷物だけは注意しましょう。中はかなり広いみたいですが、私の行った時は台風直後で園内がやられてしまったらしく、途中までしか行かれませんでした。

一山そのものといった感じなので崖崩れでもあったんでしょうね。園内には、猿専用の露天風呂もあるんですよ。(なのにわざわざ旅館にくるか・・・)

ここから足を伸ばすなら、松代や川中島で歴史にひたったり、戸隠へ行って忍法を体験したり巡礼したり、小布施に行って葛飾北斎ゆかりの場所を訪ねてみるなどがお勧めです。←自分がやったコース。

近くの渋温泉は、奈良時代に僧行基によって発見されたという古い歴史が有る。
戦国時代には、武田信玄に隠し湯として見出され、げんざいも「信玄の釜風呂」というものが温泉寺にある。今でも九湯巡りという信仰があって賑わっているが、地獄谷の歴史がよくわからん??

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