打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?

Animation

実写版、テレビドラマなどで先に配信されて好評だったようで、さらにアニメ映画化されたものらしい。
実写版では岩井俊二さんが監督、脚本であるが、アニメ版では新房昭之さん、武内宣之さんを監督に迎えている。

美しい海辺の鄙びた街で暮らす中学生たちの多感な日常生活を描き出す。
と、いうか最初キャラや学校の雰囲気で高校生だと信じていたぞ、、、

母親の再婚で引っ越すことになり、気の重いなずな
そのなずなに密かな恋心を寄せている典道。
典道の親友で医者の息子の祐介。
この3人の同級生の心の模様を、典道を中心に描き出される。

夏祭りの花火大会の日、なずなは海で奇妙な珠を拾った。
その日、典道と祐介はプール掃除の当番であったが、プール際には物思いに耽けるなずなが寝そべっていた。
掃除が終わったあと2人は水泳競走しようと言い出すが、そこへなずなも参加すると言い出す。
なずなが1番であったが、典道はターン時に足をぶつけ怪我をしてしまい遅れる。次着の祐介が上がってきた時になずなは今夜2人で花火に行こうと誘ったのであった。

しかし、祐介は「打ち上げ花火は横から見ると丸いか平べったいか」と議論していたクラスの男友達と一緒に行く約束をしてなずなをすっぽかしてしまった。
プールの怪我で祐介の家である病院にいった典道は、祐介を待っていたなずなと会い、なずなが祐介を花火に誘った訳を知る。

後悔する典道の前に家出しようとしたなずなを連れ戻しに来た母が現れ、、、

誰しも悔やんだことがあるだろう、「もし、あの時、、、」
という岐路を、違う形であったならという青春ストーリー

選択がかわっていたら、自分に都合のいい部分だけだはなく、他の部分も変わってしまうのかもしれないが、、、というタイムリープ系

ドキドキに溢れた初心な恋心と、思春期の揺れる必死な想い。
なんとも甘酸っぱくて年齢を経すぎた大人には気恥ずかしい。

しかしなずなの母親も、相手の男性もめっちゃ大人気ないな。
全くなずなの気持ちも汲み取ってやろうとしてないし、自分たちの都合で辛い目に遭わせていることさえ気づいてないのか?
、、、と、感じたところは実は後に理解できるのだが。(´-ω-`)

突然松田聖子の歌からおとぎ話の世界へ飛んでしまうのにはチョイ「え?」と思ったが、夢見る逃避と現実との狭間で少女は大人になっていくのだろうなぁ。

何度も繰り返される分かれ道の中で、行き着いた世界とは?そしてせつないラストとは。
含みをもたせてはっきりとは結末を示していないところで、受け取り側でいくつかのストーリーが描けるようなふんわりした終わり方をしています。

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