戦場のピアニスト

映画館に見に行こうとして結局逃したのを忘れてた、、、
第二次世界大戦下のポーランドで、ナチス・ドイツによるユダヤ人の迫害、虐殺が行われていた時の話。
ユダヤ系ポーランド人の実在のピアニストであったウワディスワフ・シュピルマンの体験記『ある都市の死』をベースに作られているそうな。

1930年代のポーランドの首都ワルシャワ。シュピルマンはポーランド放送のピアニストとして活躍していた。
しかし1939年9月1日、ドイツのポーランド侵攻が始まり第二次世界大戦が勃発。
ちょうどシュピルマンが公開録音をしていたラジオ局がドイツ空軍による爆撃を受けて混乱が始まる。

が、直後にイギリスとフランスがドイツに対して宣戦布告をしたという放送が入ったことから、それで早めに収束するだろうと安心してしまい、逃げずに残った人が多かったようだ。

しかし、事態はそれほど甘くはなく、世界大戦と呼ばれるほどに規模は広がり各国激しい攻防となり助けは来なかった。
ドイツ軍に占領されたワルシャワ地区ではユダヤ人に対する迫害がだんだん激化していく。

映画「戦場のピアニスト」日本版劇場予告

飲食店に立ち入り禁止、公園のベンチにも座っては行けない、歩道も歩くな、ユダヤ人であることがひと目でわかる用に大きな腕章着用の義務、更には家も追い出され、特定の狭い地区に強制的に押し込められる。

貧困と飢餓に苦しみつつも、まだ慎ましやかに人間らしい暮らしが出来ていたうちはまだしも、やがて盗みと略奪と暴力が横行し始め、ついに集団での強制収容所送りが実行される。
僅かに残された人々も厳重な、、というか家畜扱いの強制労働に従事させられる。

ほんと重く、暗く、悲惨で、救いのない世界。ユーモアの入り込む余地もない、どっぷりと底なし沼にはまったように息苦しくなります。

戦場での直接戦闘も当然人間性を失うものであるが、なんの抵抗もない庶民が一方的に虐げられ、殺されていくのはかなり気分が悪い。
もはや人間という目でさえ見ていないのだから

何故ユダヤ人だけが特別に目の敵にされ、民族として根絶やしにしなければすまないほどの憎しみをかったのか。
このあたりは日本人にはなかなか理解しがたい。
元々は宗教の問題。キリスト教が誕生して広まるにつれ、根源は同じであったはずのユダヤ教と相いれない教義で対立が始まり、キリストの磔刑もユダヤ教徒のせいという意識もあってどうもキリスト教側が激しく反発したようです。

そういう心情をいわばうまく利用したのがヒトラーなのでしょう。
ドイツ国民の気持ちを一体化させるのに共通のわかりやすい「敵」と明示するとともに、アーリア人こそ「優性民族」という選民思想もからめ、劣勢の遺伝子を排除することによってより良い人類ができるというような今聞けば荒唐無稽な理論で迫害を推し進めていったと。
なんじゃそりゃ?根拠は何?だが、実はこれがまた進化論からの流れをくむれっきとした学術的な理論として研究されてきたものがベースになってるというのだから困ったもんだ。
ここまで極端な政策にはならなくても、この時代各国で生殖調整みたいなことを試みていたらしいよ。日本でさえ影響を受けていたとか。。。

人間として、限度を超えた狂気としか思われないことだが、それも「戦争」というベースがあったからこそ理性のタガが外れたようなことが起こる。
人数の過多で注目度も異なるかもしれないが、実際各国各地で戦時中には同じように悲惨で残虐で鬼畜としか言えないような出来事が多々含まれている。
戦争は人を人たらしめることを失ってしまう。

そんな中で人間らしい感情を残している人を見るとほっこりしてしまうんだよなあ。

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