実は災難続きだった雪山

日々の徒然

この週末は、会社関連のイベントで、蔵王の方に行って来ました。

私は長年スノーボードをやってきたのですが、ちょっとここ最近ソリすべりに非常に興味をそそられまして、今回の主な目的はそのために購入したこれ!

ZIPFY」というものなんですが、この真ん中についてるレバーと体重移動で、ターンしたりブレーキをかけたりできるというすぐれもののソリなんです!

まあ、どこのスキー場もだいたい子供用にソリ遊び用の広場があるし、以前よく行った丸沼高原などは、コースに専用のリフトみたいのもあったよな〜と。
ただ、こういう雪遊び用の靴ってどうなんだ?と。

私のスノボーは立ったままワンタッチで脱着できる、ステップインタイプのバインディングを愛用してるため、ブーツの方で足首を固定する特殊タイプなのだ。
つまり足首がまったく曲がらないし、歩行も厳しいスキーブーツと似たタイプなので、ソリには向かない。

前日まで近所のスポーツショップやアウトドア専門店、はたまた大手スーパーなどを回ってみたが、ここ最近雪が多くて品薄になってるせいもあって、スノーブーツはおろか、普通の長靴系でさえサイズがなかった。。

まあ、スキー場にはだいたい必要な用品等を売ってる売店がだいたいあるはずだから、とりあえず思いついたのが「登山靴」。

親が登山の趣味を持っていて、昔南アルプスとかも歩かされたから、オールシーズン用の防水のちゃんとしたのを持ってたのだ!
一応防水スプレーもしてみれば、動きやすいしハイカットだし意外と最適かもしれないぞっと。


とりあえず「山形蔵王温泉スキー場」にはついたが、事前に集合場所の位置の確認をしていなかったので、反対側の遠い駐車場に停めてしまった。ここ、めっちゃ広いんですよ。

実は当日は「ジャンプ女子ワールドカップ」も開催されてたのですが、どこでやってるのかさっぱりわからなかった(^^;)
すごい盛り上がってたみたいで、見なかったのはもったいなかったかなぁ〜。

最初はスノボーと両方の準備をしていくつもりだったが、結構歩くようなのでソリ装備だけに絞ることにした。

おまけに相方がリーシュコードを紛失してしまったということで、私のボードとブーツをそっくり貸すことに。

で、集合場所に向かって歩いているときに「ペタンッパタン」と妙な違和感が。。。。
ぶえ!!ここまでなんともなかった登山靴のソールがかかとから半分ほどはがれてるっ!!!

こりゃ困ったが、登山靴は何層にもなってるので、とりあえずこのまま集合のスキー場の中心地についたらショップでスノーブーツみたいのを買おうと。まあ、そのあたりは元々想定内だからいいか。
で、集合場所の建物の階段を登ろうとした時のことであった。

雪が深く積もっていて、階段の最初の一段が雪にうまっていたため、踏み出したとこが陥没してるのに気づかなかった(ーー;)

とっさに新品のソリをかばおうとしてしまい、右手をかなり激しく付き、全身をクッションにして受け止めてしまった。
おかげでしばらく動けないほどのダメージを食らう。

階段のカドにぶつけた腿と足首付近は後で見たらこのように。。。

しかし、こんなことでめげないもん!
めげたのは。。。。チケット売り場のお姉さんに「ソリが滑れるのはどのあたりですか?」と聞いたら、「ここは全面ソリは滑走禁止となっております」「リフトも全部乗れません」
ええええ〜〜〜〜〜っ!?

これはスーパー想定外。ソリしか持ってきてないんですがっ!(笑)

とりあえず、リフトを使わなくても遊べる場所を聞いて、どうやら車を止めた近くのリフト脇のほんのちょっとの空間は一応「雪遊び広場」になってるので、そこで遊んでるかと。

さらに困ったのが、ここ、用品をまともに売ってる売店が存在しなかった!!

付近にいくつかスポーツショップもあったなとまわってみたが、全部レンタル専用の店ばかりで、販売アイテムはない。レンタルでもスキー板とかスノボー本体とかスキーやスノボのブーツしかない。

歩きまわってるうちに完全に靴底は分離して剥がれてしまった(^^;)元々厚底のため、高低差ができてしまって立ってるだけでもむちゃくちゃバランスが悪いのであるが、ソールの内側に薄い膜のようなものとインソールがあるので、なんとか地面にじかには接地してないから、まあ、これで遊んでるかと。(水は染みこんできまくりですが)

せっかくリフト券ももらったことだし、まずは蔵王名物の樹氷でも見学してこよ〜〜♪ とゴンドラに乗って頂上まで行ってみる。

一応天気予報では本日は晴れになっていたし、麓でも問題はなかったのだが、上へ行くにつれてかなり周囲の様子がかわってくる。

気温、マイナス10度。吹雪というより氷のつぶてが激しく叩きつけて顔面痛い。。。。
視界もほとんどなく、カメラを構える手もみるみる感覚を失っていく。目も開けてられないぐらいの猛吹雪なんすけど〜〜〜。

深い雪の中に足を踏み込んで歩くと、隙間からごろごろ雪の塊が侵入してくるし、ゆっくりと散策できる余裕が無い。仕方なくまたゴンドラにのって下山。いやあ、やはり山は高低差でまったく天気が違っちゃうね!

一番したの端っこの斜面で、ソリをかついでえっさほっさとよじ登っては滑ってみる。

んが、雪質がかなり重くてまったく圧縮されてないため、全然すべらないんですがっ(笑)数メーターと行かない。。。
それでもめげずに、少しでも傾斜のきついとこまでどんどん上に昇っては滑りを繰り返し、自分で圧縮してるうちにようやく下まで滑ってこられるようになった頃には疲れはててしまった(^^;)

おまけに靴底の隙間はどんどん広がり、逆にでかい雪のかたまりがどんどん押し込まれては体温で解けて、もうぐしょぐしょ。
青空も広がって、山の頂上まで見晴らしが効くようになったので、これは上からも見晴らしがよくなってるはず!
と、もう一度ゴンドラで頂上まで行ってみた。

おお〜〜〜!今度は見事にみえるぞっ♪ 気温もあがったようだし(ってマイナス8度だけど。。。)

嬉しくなって、深い雪もずぼずぼとひざ下まで埋まりながらかけまわる。この激しい動きに耐えられなくなったか、途中でとうとう完全に靴底がなくなった感触が。。。
なんかね、足の裏に直接雪を踏む感触が伝わってきちゃうんですよ(笑)もはや寒いという感覚もなくなってきてるので、へたしたら凍傷になるぞ!と引き上げることにしました。

もはやまともに歩くことさえ困難になった靴底は、ゴンドラの中で確認したらこうなってました。。。3枚おろしかよ。

登山靴の構造ってこうなってるんだなとよくわかりました!(笑)この下にほんとうはゴムの靴底がくっついていたんですが。

以前青春18切符の旅で、ぼろぼろになり果てた「わらじの最後の姿」をお披露目したことがありましたが、今回は登山靴の最後を見ることになろうとは。
ほうら、靴の中から青空が見えるよぅ〜〜

遊びに一所懸命で感覚が麻痺していたようですが、気づいたら最初に転んだ時に片腕で受けた衝撃が今頃きまして、右腕もほとんど上がらなくなってました。靴もこうなってはもはや続行不可能。

翌日はまっすぐ帰ってくることになりましたとさ。未だに腕があがらない(ーー;)
事前準備や確認は、しっかりしましょうね〜〜〜〜!!

ちなみに同じ蔵王でも、宮城側の「すみかわスノーパーク」ならば、Zipfy持ってリフトにも乗れて思う存分楽しめるようですから、今度は是非そちらに行きたいです!!