実在する大好きな友人の家で、二人で親密な時間を過ごした後に仕事関係の来客があった。
別の部屋で帰る支度をゆっくりしてる間に、聞く気がなくてもいろいろな話が耳に飛び込んでくる。
どうも今までに異性関係で多くの問題を引き起こしていたようだ。
まあ、自分には直接関係ないことだと思って、帰ろうと玄関に行ったら友人が「あ、スカートは持ったよね?」と。
これは自分のもののことを言ってるのではない(パンツルックだったし)。今までも来た子にはなんかしら帰りにプレゼントをあげていたらしい。
でも、別に直接プレゼントされたわけでもなく、勝手に自分の持ち物に入れて盗っていくようなことをするわけないではないか。
「基本的に私スカートなんか履かないし、いらない」と言うと。なんか別の袋をもってきた。いいといえば次。
内容がうんぬんじゃなく、なんかその行動にいらっときて「別に何かをもらうために来たわけじゃないから!」と言うと
「あ、そ。」とガラっと態度が変わった。
しかし、玄関の端に置いてあった自分の靴がない!
靴箱の中など探しまわったが見つからない。一見友人も心配してくれてるような顔だが、どうでもいいから早く帰れよという空気を発散させている。
ものすごく惨めでやるせない気持ちだ。
どうやら先に来て帰った他の子が故意か間違いか履いて行ってしまったようである。
代わりに前からずっと置いてあったらしい黒の運動靴を見つけた。後ろのへりにちゃんと私の名前も書いてある。
今日の格好にその運動靴は非常にちぐはぐで合わないんだけど、とりあえずまあいっかと。
とはいえ、この態度の急変はどうもしっくりこない。別人のようなこのよそよそしさはなんだろう?
突然遠いところへ去ってしまったような不安感に、ちょっと問い詰めてしまった。返事の代わりに罵倒、嘲笑を受けた。
今まで築いてきたもう関係もこれまで。
悔しくて、悲しくて、家に帰る坂道をあがっていったが、そのまま帰れる気分ではなかったので、家の前を通りすぎてさらに道の奥へと上がっていった。
そこはかなりの田舎で、山