青春18切符で道北の旅-番外編:利尻島を走れ!

えー、これは旅行系ブログの方で連載している「青春18切符で道北の旅」の途中でのことです。

なのでどっちに書こうかひじょぉ〜〜〜〜に悩んだのですが、やはり自転車散歩としてはずせない出来事だから、こっちだろうと。。。

とにかく、利尻島にたどり着いて地図を見たら「サイクリングコース」というものがあった。
利尻に来て山に登らないとすれば(1人だと登山許可はでないので)走るしかないだろう!と。

今回は青春18切符で、鈍行やフェリーに何回も乗り継いで行く旅だったので、輪行はせずに借りられるとこでレンタルサイクルを借りてみようと。

宿が街からちょっと離れているため、街中で借りると帰りがめんどくさい。宿でも貸し出してるというし、ライトもついてるので夜まで好きなだけ乗って大丈夫だというのでそのほうがいいかなと。

ただし、ママチャリオンリーだ。

地図をみると街を真ん中に東西に1-2時間ほどのコースがあったので、そのくらいなら問題なかろうと。

「すいませ〜〜〜ん自転車お借りしたいのですが」

「お、行く?じゃあコースの説明をするね」

(がさがさと利尻島全図のマップをとりだしてボールペンで書いてくれる。)

「まず、ここをこう行って。。。。ここから普通の道路に出てぐるっと」

「?」

「そんでここで半分で、このあたりでちょうど夕日が見れるんじゃないかな。だいたい一周してくると7時間ぐらいでまわれるはずですから」

「!!!! 島一周できちゃうんすか!!」

えー、まったく考えてなかったが、行けるというなら行ってみようぞほととぎす!
急遽ママチャリで島内一周のロングポタリングが決まってしまった。

とはいえ、今のTOKYOBIKEを買ったのも久しぶりなら、ママチャリなんてどのくらい乗ってなかったろう。やたら高い位置にあるハンドルがチョッパーみたいで非常にハンドリングがしにくい。

しかも、最初からやや坂道だったので、重さの感覚もようわからん。
ママチャリってこんなに重かったのねえ。などと妙な感心をしてたのだが。。。

自分の自転車ならギアチェンの必要もなく、座ったままスイスイ走っていかれるぐらいの傾斜で、立ちこぎで1漕ぎごとに全体重ぐいい〜〜〜っとのせるようにしないとすすまない。(ーー;)

当然めっちゃ疲れて、まだスタートして間もないというのにハァハァ状態である。おっかしいなあ、だいぶ脚力ついてきたと思ってたんだけどなあ。7時間と言われる距離なら6時間ぐらいでまわってこられるかと思ってたんだけどなあ。

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はじまったばかりだというのに足湯をみつけてさっそく休憩。とにかくサイクリングコースの入り口はもう間近にあるはずだ。

入ってすぐ、先ほどよりもやや傾斜のある上り坂。ふんっふんっ!あり、、、なかなかすすまんな(ーー;)こりゃおかしくね?

いったん降りて、タイヤの空気圧や、ブレーキシューがタイヤにかかってないかチェック。
チェーン部分はすっぽりカバーがかかってまったく見えないんだけど、そこかしこがひどい錆だらけであんま手入れをされてないのを確信。ブレーキの効きも悪い。

とりあえずもうちょっとでゆるい下り坂なので、そこで試してみようと。

さあ!楽してブーーーン!。。。ブーーーン。。。ブーーーー。。。
ってまったく進まないじゃんか!下りで止まったままってこれ絶対おかしいぞ!!

どうも運悪く整備不良のやつに当たってしまった予感(←泣きそう)。
このままだととうてい7時間どころか真夜中までたどりつけないんじゃないかという恐怖。

戻って交換してもらおうかと思ったけど、さっきの苦労を考えるとむざむざ引き返すにもしのびなく、ここまでかかった時間を考え合わせてまた往復となると、そっちも時間が心配。

一応3段変速にはなってるんだけど、うまくこれが機能してなかったようで、あれこれいじったり引っ張ったりしてたらようやく動いた模様!

とはいえ、マイチャリの感覚からすると、9-10速くらいが7.5速になったようなぐらいでやっぱ重過ぎなんだけど、とりあえずこれならがんばれるかも!?と淡い期待でそのまま行くことにした。(最初がひどすぎたのでこれでも楽になったように感じられる)

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おー!この眺めに救われるじぇ〜〜〜♪
最初は利尻山の山裾をまわってく感じなので緑の中、谷にかかる橋が多い。

本日は天気もよく、利尻山が頂上までくっきりと見える。北海道来て初めてのことですな。

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橋、また橋。

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さあて、ここからは海に向かって下りが続きますよ〜〜〜〜〜♪

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自転車専用道なので、車両の姿もまったくないというのは気持ちがいいもんだ。(自転車で走ってる人の姿もみないんだけどね。。。)

さすがにこのくらいの傾斜があると、ぐんぐんスピードに乗って下り始めた。おお、海だぞ〜〜〜〜!下りでとにかく一気にスピードをかせいでおく。

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風が心地いい。この先でサイクリングコースは終わりを告げ、一般道にはいる。
島って平らなわけじゃないから、海岸線にでてもかなりアップダウンがある。無理矢理立ち漕ぎで体力消耗するよりは引っ張った方がまだ楽だと、ある程度以上の傾斜のとこは降りて歩くことに。

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自分の自転車だったら、どれだけ軽快に楽しく走れたことかと思うと。。。うむ、多分比較にならないほどだろうな(ーー;)ほんとこの重さおかしいぞ。。

あ、海向いて座ってる人みたいな岩発見!あれがもしかして観音岩というものかな?

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決して楽には走れないが、だんだんこの重さに慣れて来た気がする。なんかのトライアルやってるみたいだな(笑)

とんでも辺鄙なとこに昆布の直営店を発見!昆布は1枚のその長さで価値が決まるらしい。アジトか成分じゃないんだ。。。ま、養殖よりも天然の方が高いわけですが。

で、形を整えるために切った半端物を安くバラ売りなんかもしてるわけですよ。形に捕らわれなければものは一緒だからとってもお得ね!街のおみやげ屋にはない、いいところである。

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と、寄り道などもしつつまた走り出す。島の中心近くにある利尻富士をまわりこんでいくので、見る角度でだんだん形も変わってきておもしろい。

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最初の遅れをとりもどすべく、いくつかの観光ポイントは飛ばしてきたのだが、まもなく半分というところで「オタトマリ沼」を覗いてみた。

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山と湖はいいねぇ。すがすがしい気分になるよっ!
とはいえ、最初「展望台」と書いてある方がそうかと思って、一番高いとこまで引きずってあがっていったのだが、実はそんな必要はなく、道路沿いに沼への入り口がありました(ーー;)

しばらくいったら「南浜湿原」が。季節が季節ならば、湿生植物が咲き乱れてそれはきれいなんだろうけど、今の時期は昭和枯れすすき状態でした。

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なんだかだいぶ時間がかかってしまってるけど、まあ夜には戻れそうだからいいか。途中日没もあるでしょう。スタート地点から島の正反対である「仙法志御崎公園」が見えてまいりましたっ!そこまでいけば半分以上は過ぎている。

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実は、前日礼文観光の時に、利尻のここにいけば、現在、迷い込んだアザラシを飼ってるから会えるよと教えてもらって楽しみにしてたのだ!

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いたーーーーーーーーーーー!!

すぐ脇のおみやげ屋さんが管理しており、そこで新鮮な小魚を3等分したものを「アザラシの餌」として100円で販売してました。もちろん、あげちゃう。

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ぬおう!もの欲しげな顔がかわいいのう。

最初客もいなかったので、売店のおねえちゃんとお話してたのだけど、とっても嬉しそうにアルバムを手渡すのですよ。
見たら、この子らの成長日記的にとった写真の数々。1冊終わったらもう1冊。

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見終わって返そうとしたら「好きな写真どうぞ持って行って!」というので頂いたのがこの1枚。
まだ来て間もない頃の幼いゴマちゃん。(いや、名前ついてたんだけど、忘れちゃってごみんなさいっ)

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わお、プリチィ〜〜〜〜〜♪

おまけにここまでママチャリで走って来た体力を買われて「今度昆布干しの時期に来て手伝ってよ!」

どうやら民宿もやっていて時期になると「昆布干し体験」というイベントを行って客にやらせるらしいw

「おねえちゃんのその体力なら、きっと大丈夫!。あれ1日やってると腰も痛くてもうぐったりしちゃうのよねえ。。。結構辛くて」

そのお誘いは喜んでいいものなのか?(ーー;)

アザラシプールでのほほんと癒されてたら、目の隅になにやら走り抜ける小さな物体が捉えられた。「なんだ?なんだ?ねずみか?」

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ぬおおおお〜〜〜!これはイタチ?オコジョ?どちらにしても、初めてみたよ!!

岩場のあちこちに穴があいているらしく、出たり入ったりしてアザラシのおこぼれでもないかと探してる模様。ビバ北海道動物王国!

十分満喫したとこで再スタートを切ったのだが、ぬ?なんかガタゴトする。。。まさか。。。

前タイヤが見事パンクしとる(ーー;)

レンタルサイクルでまさかのアクシデントです!当然パンクキットなどもっておらず、タイヤもボルトみたいので固定してあるので器具がないとはずせない。

そもそもなんでパンクしたん?何かを踏んだ感覚もなかったし、ゴムがはじけた音も無かった。

途中から団体客やら観光客も来てたので、もしや駐車場にとめてる間にいたずらされたとか。。。徐々に空気が減っていったというより、気づいたら突然タイヤがぺっちゃんこになってた感じ。

メインの街ははるか島の正反対。。。どうするよ??
とりあえずそのまま自転車を引いて進んで行ったら、小さな集落があった。商店はいくつかあるが、自転車屋らしきものはない。

近くのなんでも商店の中にいたおばちゃまに、だめもとで「この付近に自転車を扱ってるお店はありませんか?」

「あー昔はあったんだけどねえ、閉店しちゃったから、今はもうないのよ」

「では、あのう、パンク修理キットみたいのは置いてないですか?」

「このへんは自転車持ってる人が少ないから。。。。みんな車だしね」

はい。やはりそうでしたか。にっちもさっちもいきませんな。
他に手がないので、宿に電話してパンクしてしまったことを告げる。

「あらあ、ごめんね。たまたま状態がよくない自転車にあたっちゃったのね」

えーー、パンク以前から問題はあったのだけど、まあ、それは自分が確認してから出発しなかったのも悪いので敢えて言わないでおきましたが(^^;)

とりあえず自転車を運んでこなきゃいかんし、だいたいメインコースも走って来たからいいわよねと、宿よりも近いところにいた旦那さんが迎えにきてくれることになった。

郵便局の前でつぶれたタイヤを前にしゃがみこむ姿に興味を持ったらしく、たまたま通りがかった地元のお子様が話しかけてくる。

「こんばんわっ!あれぇ〜〜〜どうしたの?」
しゃべりかたも声もクレヨンシンちゃんにそっくりなお子様だ(笑)

「はあぁ〜〜パンクしちゃったんだ。。。パンク。。。しかし寒いねえ」

えーっと、長袖長ズボンにジャケットはおってても寒い気温の中、半袖短パンではそりゃ寒かろう!(爆)
でも、がっくり落ち込んでた気持ちがちょいと癒されたよ。ありがとう。

2-30分後、仏頂面したおじさんが迎えにくる。言葉少なくぶっきらぼうでちょいと怖い。
力仕事の荷台への自転車持ち上げなどを手伝っていたが、内側にまわったのでトランクの扉を閉めてあげようとしたら、風で「バタン」と大きな音をたててしまった。

「風があるのに、そんな風にしめたらぶっこわれちまうだろっ!!」
かみつきそうな勢いで怒鳴られてしゅんとなる。それでできるだけ小さく縮こまって助手席に載せてもらっていた。悲しさ倍増中。

しばらく走ると、急に路肩に車を止めて「一口飲んできなよ」と。
窓に向いてた目をそちらに向けると、なんと予定のコースでは自転車で立ち寄る予定地だった「わき水」のところ。
なんだか混乱してあわあわと飲んで戻ってくる。

それから無言でまた走り始めたのだけど、しばらくすると「その左手のが寝熊の岩だ」と車の速度をゆるめてくれた。

あ、もしかして。。。

その後も宿まで道路をまっすぐ走れば近いのに、わざわざ岬の方を回り道してくれたり。。。そう。

「まわってやってるんだよ?。覚えといて、後で地図とつきあわせてみな」

と、やや照れくさそうに。
挫折した地点から後にまわるはずだった場所を、わざわざ立ち寄ってくれていたのです!
口や態度は怖いけど、本当は思いやりのある人だったんだよ。感謝(ー人ー)

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