栃木:足利学校と足尾銅山

03 関東国内栃木県

6月中旬、丸沼付近へ車で1泊旅行に行ったのですが、待ち合わせが足利駅だったので、ちょっと時間合わせついでに足利学校も覗いてきました。

足利学校って、なんか歴史で習ったような記憶があるな〜と。藩校や寺子屋みたいなもんだったっけ?とかなりうろ覚え。
ではなく、日本最古の学校とも言われる国の史跡で、創建は奈良や平安という話も。ほえ〜〜そんな古い学校だったのか!

はっきりしてるのは、室町時代に関東管領であった上杉憲実が、書籍を寄進(国宝)して、私には馴染みが深い鎌倉の円覚寺から快元和尚を招いて学長にしたということ。
メインの方丈は、まるで古民家です。

建物の入り口には「宥座の器」というバケツを吊るしたような水場があります。
空の器に水をいれていくと、あるところで水平になるが、限度を越えるとざばーっとひっくり返る。これで「中庸」の教えを身を以て知るということらしい。
(ちょうど良いところを確認したら、その後も溢れるまでつい注いでしまう人間の性。。。)

中もあがって見られます。結構広いですな。
先生は僧なんだけど、仏教は教えず儒学や易学、兵法などだったとか。敷地内には孔子廟も建ってます。

まわりはお堀に囲まれていて、お庭や大正浪漫な内装の図書館などもあります。すぐ近くに足利氏宅跡である鑁阿寺もあるので、時間があればそちらも見てみたかったな。

さて、そこから日光方面へ向かう途中で、これまた歴史の教科書に出てくる「足尾銅山」に寄り道。
まずは坑道へ向かうトロッコ列車に乗って、鉱夫気分を味わいながらゴー!(距離はとっても短いんだけどね。。)

トロッコに乗ったまま、前方に見えてきた暗い穴に吸い込まれていきます。頭の中にはインディジョーンズのテーマが鳴り響いてました。

降車場からは、徒歩で坑道内を歩いていくんですが、鍾乳洞のように地下深いわけでもないのにやたら気温が低い。
夏日だったので半袖で行ったら、ところどころ水もしたたって濡れるので、風邪ひきそうな寒さに。カッパやウィンドブレーカーみたいなの一枚持っていくと吉。

江戸時代から昭和まで、さかのぼっていくように採掘の様子の変化がわかる人形が展示してあります。
動いたりしゃべったりするのが、なんとものほほ〜〜んとしている。

岩肌には硫酸銅が堆積して青くなった地帯もある。

最後に出てきた、弁当食べながらどうでもいい世間話してる人形が、バナナマン日村さんにしか見えなかったのは意図的なのだろうか、、

のんびり見てきたが、足尾銅山といえばまず浮かぶのは「田中正造」「公害」というキーワード。
鉱山の仕事を主に紹介するテーマパークなので、そのあたりのことはあまり触れないような作りにはなっているが、我が一家は歴史が垣間見える年表の前に、ずーっと佇んで細かく読んでました。(一番地味なとこね。。)
渡良瀬川を介した水質汚染だけでなく、工場からの煙害、有毒ガスが招く酸性雨からの土壌汚染など、陸、水、空と揃えば逃げ場のない劣悪すぎる環境。
繁栄の裏側に潜んでいる陰の部分は、知っておくべきことかもしれない。

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