広州:沙面、珠江夜景

アジア中国海外

帰国の前日、前から気になっていた珠江という大きな川の周辺を散策してみることにした。
まずは地下鉄1号線に乗って「黄沙駅」へ。

歩道橋を渡ると淀んだ水路が見えるのですが、ここは運河だったらしい。
その向かいに見えるのが、まさに広州の出島のような「沙面」という地区。

人口の小島となっているこの地区は、清朝時代に日本で言う鎖国政策のために外国人居留者がここに集められて、本土と結ぶ橋も2カ所しかなかったそうな。隔離作戦ですな。

アヘン戦争後は英・仏両国に割譲されたという歴史をもっている。
そのため、この地区は西洋建築物が多く、異色な地域となっている。

んが、滞在先を後にして、地下鉄に乗るまでは「涼しい日だな〜」と思ってたのが、黄沙駅を出たら雨ザーザー降り。

台風が近づいていたことを知らなかったので傘も持っておらず、立ち往生となった。
近くに売っている場所もなかったので、しばらく駅構内をぶらぶらしていたのだが、腹を括って雨の中を飛び出してみた(笑)

高架や街路樹の陰に潜みながら小降りになるチャンスを狙って走って移動。なんせ入り口がわからないもので、遠い橋の方へ行ってしまったよ(ーー;)

なんとか地区に入れたところで「スターバックス」を発見。しばらく雨の様子を伺おうと休憩にはいる。

実はここ、広州で第一号のスタバらしい。周囲の雰囲気に合った西洋風の高級感のある店舗だ。スタバは基本的に英語が通じるので非常に助かる。

飛び込んでちょっとしたら、とんでもない土砂降りになって、ちょっと遅かったらやばかったな。結局40分くらい居座ることに(ーー;)
雲が切れて雨が小振りになり、空が明るくなってきたところで店をでて、散策開始。

街路も整備されて、大通りの中央部分が公園のようになってたりヨーロピアンな雰囲気です。

中国であることを忘れそうな建築物。お店になっているとこや、カフェになってるとこもあります。

教会もありました。

んが!実はここからが天気の崩れる本番で、土砂降りと小雨の間隔がどんどん縮まってきました。
雨が強くなって来たら、大きな樹木を探してできるだけ雨が当たらないところに潜り込んでいたのですが、だんだん支えきれなくなった葉っぱの間からだらだらと水がしたたり落ちてくる。

それでもしぶとく散策を続ける(爆)。
途中の標識をみて、「おお、あっちにいけば珠江が見えるぞ!」と小降りのチャンスに川沿いに走り出てみた。

おー、広い河だ!。
船もきたど〜〜〜。あれが夜になると有名なナイトクルーズになるんだな。などと思いながら珠江に沿って歩いてたのが悲劇の始まりで。。。

この後、雷鳴が走り、バケツをひっくり返したような土砂降りとなり、おまけに風も強くなってきた。
川沿いなんかを歩いてたもんで身を隠すような建物もなく、樹木もこちらはあまりない(ーー;)

かろうじて高架がつきでたわずかなところに避難するが、強風で雨が横からもたたきつけるのであまり効果はない。

おまけに避難したすぐ下では気持ち良さげに珠江で泳ぐホームレス風のおやじ。荷物は近くのフェンスにくくりつけてあったが、もしや全財産?

みすぼらしい格好でタオルを頭に載せ、ドロドロで傘も無く立ち尽くす私は同類に見えただろうか。。。

もはや本当の小降りというものは訪れず、やや雨脚が弱まったかな程度のところでとりあえず移動を開始する。

しかしすぐにまたとんでもない土砂降りがやってきて、細い樹木の枝の下に必死に身を隠そうとするが、もはや無駄な努力ね。

道も河のようになってきて、下からも泥水が跳ね返ってくるし、枝からは滝のようにとぎれない水が流れ込んでくる。

体を拭いてたタオルもぐしょぐしょで、絞って繰り返しつかうような状態に。
髪からも雨がしたたり落ちるし、はおってたベストの下のタンクトップもぐっしょり。

抵抗やめ〜〜〜〜い!

もはや土砂降りの中をくるぶしまで水につかりながらざぶざぶと町並みの方へ移動する私を、時折通り過ぎる車や傘をさした人々が哀れみの視線を投げつつ、しかし避けるように通り過ぎて行く。(完全ホームレス扱いだろう。。)
夏の広州なのに、濡れてはりついた服に風がふきつけてかなり寒い。風邪ひきそうだよ。。。

有名な広州白天鵝賓館(ホワイトスワンホテル)の並びにあるアーケードの下にようやく避難することができた。

ほんとはホテルの中に入ってみたかったんだけど、入り口が小さくて警備員が構えてるし、このみすぼらしい風体ではとても踏み込みにくい雰囲気だった(ーー;)

まったく雨脚が弱まる気配もなかったので、速乾性のあるドライ加工のズボンと上着がある程度乾くぐらいまで、かなり長い間屋根の下で立ち尽くす。
んむ。想定外だったとはいえ、良い服の選択だった(笑)ユニクロ万歳。

この後、また少しずつ移動してなんとか駅までたどりつく。
結局こんな状況ながら、端から端まで、道から道へ、島内をほぼみてまわったようだw

この後、中華広場でようやく傘を買ったにもかかわらず、店を出たら雨がやんでたので徒歩で滞在先まで帰った。

夜は同じく珠江沿いの夜景をみるために海珠のほうへ。最寄り駅は地下鉄2号線の「海珠広場」になります。

なんだかすっかり雨もやんで月もでてました。散策にもってこいだわ。

橋の上にはいろいろな屋台が出て、道の上に品物が広げられていたりします。
本当はこの近くからナイトクルーズの船に乗ろうと思っていたのですが、「食事があんまりおいしくないよ〜」「直接乗らなくても、外からみた方が船もみれるし、変わらないよ」という言葉に従って、川を見下ろすバーで食事をとることにしました。

ちなみに船着き場は橋の向こうに見えます。
でも、いろいろな人のブログを見てると結構楽しそうだったので、今度行ったときは乗ってみようかな〜〜♪

とにかくネオンがド派手で、川向の岸沿いにも動き続ける青いラインが遠くまで続いていました。最初「ずいぶん長い列車だな〜」と思いましたよ(^^;)

タイトルとURLをコピーしました