バリ島紀行4 (キャメルライドとかスパ体験とか)

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バリで過ごす最終日。
この日はそれまでの旅の疲れの状況も予想できなかったので、何も予定はいれてませんでした。

が、意外と元気が残ってたので前日くらいまでああだこうだやって結局当日予約でキャメルサファリと、HISでもらったオプショナルBookに載っていた協賛特別価格全身エステコースを申し込んだ。

キャメルサファリとは、ズバリ「ラクダにまたがって海辺近辺を散策」

日本のふれあい牧場なんかのポニーは、一周とか、ちょこっと、5分くらいなもんだが、これは1時間近く中間休憩をはさみながらゆられゆられていく。フタコブラクダのこぶのあいだに鞍を置いて、ひとり一匹ずつ。

想像以上に乗り心地がよく、こりゃラクだ。などと思いながらのんびり歩く。

白い砂浜が砂漠気分である。とはいえ、もちろんラクダはバリ出身ではない。オーストラリアからきたそーな。

私がのっているのが「サハラくん」相方のが「ジンギスカン(だったっけな。。)」とにかく名前を教えてもらったので、呼びかけながらはいどうどう。

前日ジャカルタで購入した模様がお揃いのバティックシャツを着て、貸し出しサービスの笠をかぶれば現地人気分。

浜辺を歩いてるときは眠そうだったサハラくんたちだが、草地に入ったとたん元気ばりばりでそこいらに生えてる灌木や高い木の葉を首をのばして食うこと食うこと!

全然まっすぐ歩かないw。しかも足取りも妙に力強く生き生きとしてまいりましたーー。

いやこりゃ楽しい楽しい。立ち上がる時と座るときは前足からいっぺんに折り曲げるため、ものすごく傾くので油断大敵。

「がっくんっ!」てな感じでこれまた楽しい。ぜひいちどラクダで散歩してみてください。一家に一台欲しくなりますよ。

午後からはクタの海辺にあるホテルの屋上のスパで疲れを流す。
フットバスからゴマージュ、フラワーバス、ルルール、マッサージに顔パックにネイルアートまでの3時間フルコースで50ドル、これは破格のお値段です。

海外ツアーでなかったら、相方なんて絶対エステなどやろうとしなかったでしょうw
すっかり気持ちよくなって2人とも途中で寝てしまいました(爆)

夫婦だったので同じ部屋で並んでマッサージを受け、一緒にフラワーバスにつかって泡泡するんだが、コースの間中、使い捨ての黒いぱんつ一丁で風呂にはいるときもこの黒パンなのがかなり笑える。

ひとりでゆったり極楽気分もいいが、親しい友人やカップルさんなんかも楽しいかもね。
バリのスパはエステというよりくつろぎの癒し空間。普段いくことのない男の人もこういうとこなら行ってみてもいいのでは?

遊びほうけて疲れきったからだをリフレッシュして地獄の長時間空の旅へ。

わたしはどうも退化してる人種なようで、尾てい骨が妙にでっぱってます。

しかも肉が薄いため長い時間すわり続けてると「床ずれ」のような症状となってしまい、圧迫により打撲というか痣みたくなって擦り傷もできて悲惨で痛いのだ。

痔じゃないんだが、ドーナツ座布団でも持っていくべきかもな。。


余談ですが、バリの日常風景で気がついたことを。

バリ市内はとにかくバイクが異常に多い。ツーリングの団体がそこらじゅうにいるような風景です。
車は右ハンドルで車線は左通行だから日本と同じなのだが、そもそも車線なんてあってなきようなもの。

車はクラクションをならしまくり無理矢理バイクや車の狭いギリギリの隙間を縫うようにはしる。

バイクも隙あらば入り込み、車同士も車体の半分の隙間があれば無理矢理割り込みまくり。

ラインをまたいで真ん中は知ってる車もいるし、バイクがぎりぎりでよけなかったらいつ轢いてもおかしくないくらいに詰め寄る。

こんなとこ怖くてレンタカーなんて借りられないな。。

ちなみにジャカルタでは自転車が圧倒的に多かったです。バリのほうが観光都市のため多少裕福なのかな?

ジャカルタでは郊外から1時間以上かけて自転車で市街に働きにきてるらしいのだが、もしバイクできたなら1日の賃金と比べるとガス代のが損らしい。

おまけに外食などしたら働いた意味がないからお弁当を自転車にくくりつけて通うのが一般的なんだそうな。

車やバイクに乗れるのは、金持ち階級の証ですな。
とはいえ、車検の制度がないため30年まえの廃車のような車に乗ってる人や、バイクもいまにも壊れそうなガタガタのものをブスブス言わせながら走ってる人もいて怖い。

途中、とうとうエンジンが止まって再起不能でひきずっていく人もみかけました(ーー;3

あと、バリの動物の特徴が
「腰高」

病気なのかそういう遺伝なのかよくわからないけど、犬も猫もヤギも後ろ足の方が長くてまえのめりの体型でひょろひょろにやせ細ったのが多かった。ニワトリもなんか脚が妙に長くておかしな感じでした。牛だけは普通の体型でしたがかなり小柄。

バリの街はあちこちこういった動物たちが徘徊しまくってます。「野良なのか?」と聞いたところ、ペットや家畜は基本的にみんな放し飼いで昼間は自由にうろつき、夜になると家がある動物はちゃんと帰ってくるそうな。

ただ、どれもやせほそってるし、首輪ひとつないので野良と見分けがつかない。食料がいきわたらないからなのかなと思ったら「太った体型のいい犬はつかまえて食べられることもあるから。。」との返事がっ。太ったら食われてしまうのでは、太った犬をみかけないわけだ。。。

あやしい日本語のショップもいくつかみかけました「コンビニ便利店」とか「銭湯温泉」とか。。

気候が暖かいせいか、家とかボロボロで廃屋みたいになっても気にしないで住んでるとこが多いですな。
あちこちに瓦屋根とかレンガが山積みにされた店があったから、多分自分たちで気が向いたら補修するんですかね。気が向くことはあんまりないようだが。。

向こうのガイドさんはほんとインテリ階級だと思う。日本語の勉強も熱心だし、びっくりするような日本のギャグとかダジャレとかユーモアセンスばっちりで、どこでそんなの覚えるんだろう?って感じ。

しかも、ユーモアだけじゃない、多分一般的な日本人より日本の文化や伝統や歴史に詳しいです。ことわざや古い習慣、天皇家のことやら宗教など普通に飛び出してくる。

「これは日本でいえば3種の神器とでもいうものですかね。3つなんだか言えますか?」

草薙の剣しかでてこなかった私。。。まったく答えられなかった他の人たち。。日本人のくせにそんなことさえ知らないのかと、びっくりされました。(もちろんガイドさんは全部わかってました)

最近日本人の品格について書かれた本がベストセラーになりましたが、まさに自分の文化のことさえまともに答えられないのは恥ずかしいなと思ったなぁ。自分の国に誇りをもってる日本人ってどのくらいいるんだろ?日本が「好き」な人は多いとは思うけど。

全部の国民がそうであるとは限らないが、少なくとも接した方々は自分たちの文化や王族に非常な敬意を払っているようにみえました。こちらの態度にかかわらず、そういうところにはすごい執着心でもって理解させようと熱弁をふるってましたし。

また、この国の方は「名前」を非常に大事にしてるようです。自分の名前を何度もアピールし、覚えてもらえたか確認したり、運転手さんやクルーザー、その他一緒にいる人たちの名前を必ず紹介するし、動物やものの名前も何度も教える。

ヒンドゥーの神々の名前も何度も繰り返し教えられ、違う人に確認されたり。。個人名だとどうしても聞き慣れない名前のため、もともと記憶力が弱い私は覚えきれなかった(;;)申し訳ない。

言霊が生きている場所なのかなぁとあらためてバリの神秘を感じました。

多分すでに忘れてしまった事柄も含めていろいろありましたが、やっぱりバリはおもしろい。芸術の森ウブドや活気あふれるクタゾーンなど、まだ未知の場所もあるしまた来たいと思わせる島でした。

ー完ー

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