バリ島紀行2 (ダイビング)

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バリといえば、ダイビングスポットとしてもなかなかいいところなのだが、G.W.というのにファンダイバーがめちゃ少ない。
なんかテロ事件とかあって、今年は特に観光客も少ないんだそーな。

体験ダイビングにくる人はまぁまぁいるようなのだが、ライセンスもちでボートに乗ってポイントまで行こうという人が、、、

このダイビングもHISのツアーで一緒に手配していただいたので、迎えをまつばかりでした。

最初はムンジャガンという北西部のポイントにいきたかったのだが、人数たりなくて中止。
南東部の本島に近いペニダ島付近にした。

ここは秋ぐらいになればマンボウも見られるそうで、流れが早くドリフトダイビングである。

流れが早く、ドロップオフになっているということは、つまり、、、大物に出会えるチャンスが大きいということだ!

とはいえ、このツアーもうちら2人のみでボート貸し切り。2人の為に1台のボート、ガイド、船を操作する人2人。。。いいのか?海外でもなければあり得ないことであるw。

ちなみにバリ島はサンゴが美しいことでも有名である。硬いものから柔らかいタイプまで、びっしり海底を埋め尽くしている。

しかし、本当に流れが早いな。ボートから海中にインした時点ですぐ流される。

海流もかなり複雑で、ガイドさんの後をついていってるつもりでも横に流されたり、急流で前に押し出されたりする。
途中寒流とぶつかって一気に水温が下がったりするので南国とはいえ5mmのウェットスーツ推奨。

バディである相方はまだ初心者もどきなので目が離せない。変な方へ流されないかちょこちょこチェックしていたが、途中ドロップオフへ向かう危険な下降水流にぶつかってしまった。

ガイドさんがしきりに浅瀬に向かうよう手で指示しているが、流れに乗って相方が沈んでいくのを発見。

慌ててタンクの付け根をつかんでひきずるようにして浅瀬の方へ引っ張るが、今度は勢い余って浮力で上昇!
私自身がおもりはギリギリに調整してるため、2人分支えきれず押し込もうとあがくが浮上してしまった。
危険なので安全停止なしの急浮上は絶対にやらないよーに!

2本目は1本目よりは流れが穏やかになったようだが、後半にさらに激しい潮流にぶつかる。

岩にかじりついてないと沖へとあっという間に流される激流であったため、にじり這うようにして岩場を手でさぐりながら一歩一歩慎重に横切っていく。違う意味で体が浮いてます。

過去にボディボードでテトラポット下に引き込まれる激流に乗ったときのことを思い出しました。あの時もテトラポッドにかじりつくようにして生き延びたなぁ。。(大怪我したけどさ)

ようやく相方ともども乗り越えてほっとしたのも束の間。突然引き止める間もなく相方がパニックに陥り急浮上!

おそらく激流を乗り越えるのに神経を使いすぎて思考回路が狂ってしまったのだろう。このまま続行するには精神的にも不安だったので、そこであがることにした。

だが、今回最大の危機はその後にきた。

ボートにあがる時、おもりやBCB等の機材ははずして身軽になってからあがるのだが、おもりのベルトが裂けていて、からまってはずれない。

なんとかはずそうとし、ガイドさんもBCBを脱がせかかっていたその時、強い海流がおしよせて船から流されてしまった。

そこまでもまぁあること。海流に逆らってはしごに向かって泳いだが、ボートの方を動かすからそのままでいてくださいと言われたのであがきをやめて海上で止まったのだが。。。

おそらく船が向きをかえる時のスクリューの影響であろうか、突然大波が。
慌ててシュノーケルをくわえたところに

鳴門の大渦ぅぅぅぅぅ

そのまま水中に引き込まれ、がぼっと水を吸い込むはめに。
脱ぎかけ中途半端になっていたBCBに空気を目一杯おくりこみ、水をけって浮上するが、ひと呼吸したところで一瞬にして洗濯機状態に巻き込まれ、沈められる。息ができない。

手探りでレギュレーターをたぐりよせ、なんとかくわえることができた。

ふぅ、死ぬかと思ったぜい。
船上からみてても激しい渦巻きと引き込まれて行く様子が見えて、スタッフたちもひやりとしたそうな。
ガイドさんもかなり必死の形相でかけつけてひきあげようとしてくれてました。

水中でとっさにレギュレーターを確保してなかったらどうなっていたやら。。。

あらためてダイビングの危険性を認識しました。あれが相方でなくて本当によかったと思います。

あの状態でパニックになったら無事に旅行を続けられていたかどうか。まだ不慣れなのにあんなとこに連れて行ってごめんよう。

安全な海流のないポイントはバリにはたくさんありますんで、それぞれスキルに見合ったとこにいくのが大切ですね。

大物には会えなかったけれど貴重な体験となりました。

4日目も長くなりそうなんでこの辺でひとくぎり。

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