エクソダス 神と王

HistoricalReligious
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何となく疲れが溜まってるので、頭を使わず気軽に楽しめるエンターテインメントものは無いかなと思って目をとめたのがこの作品。
安定のヒットメーカー、リドリー・スコットが過去最大の予算を注ぎ込んだ大作というからには、きっと豪華でスカッとするような映像がたのしめるだろうと。

内容は旧約聖書の出エジプト記をもとにして、モーゼに率いられたヘブライ人がエジプトを脱出する過程を描写した作品であった。

あ、宗教絡みの歴史ものだったか。そんな軽くはないかも?(–;)

ヒッタイトとの攻防のさなか、エジプトの宮殿の占い師がある神託を下した。。。。

え?クリスチャン・ベールがモーゼ?なんか違和感がある。(そりゃ顔は濃いけど…バットマンだし)
ラムセス役のジョエル・エドガートン(S.W.でルークの育ての親)の方が違和感がない。
しかし何故か全体的に普通にエジプトっぽくない配役が多い気がする。
テルマエ。。はコメディだからあれでもよかったんだが。

さすがに金かけただけあって戦闘シーンなどは迫力があります。
俯瞰映像は「天と地と」を思い出したよ。

奴隷として虐げられてきたヘブライの民。
奴隷は同じように生きる価値のある人間とも思われていない世界。
かれらは選民思想を信じていた?
子孫はカナンの地に満ちる。

傲慢で思い上がったピトムの総督。執拗な彼の讒言に、自信を喪失しがちなラムセスの心は動揺して乳兄弟のモーゼの出生に疑惑を抱く。
しかしそれ以上にこの事件を利用しようと動いたのは、息子の優れたライバルであり、予言によればその地位を脅かすかもしれない危険な存在のモーゼを取り除こうとしたラムセスの母王女だった。

ようやく得た安らぎ、愛する妻と息子を捨ててどこへ行こうというのか

ぶっちゃけ王家の黄昏期や宗教ベースのものにしては、悲壮さや、厳かさや神々しさ等は感じられず、とても世俗的な戦いやね(。・ω・。)

出エジプト記の「十の災い)」を忠実に再現しようとしてるんだけど、確かに人の大群、ワニの群れ、魚の大量死と命の水の異常、カエルの異常増殖など天変地異的な特殊効果や映像はすごいのだけど、ある意味やりすぎちゃって変なホラーみたくなっちゃってる(笑)

1ナイル川の水を血に変える(7:14-25)
2蛙を放つ(8:1-15)
3ぶよを放つ(8:16-19)[脚注 2]
4虻を放つ(8:20-32)[脚注 2]
5家畜に疫病を流行らせる(9:1-7)
6腫れ物を生じさせる(9:8-12)
7雹を降らせる(9:13-35)
8蝗を放つ(10:1-20)
9暗闇でエジプトを覆う(10:21-29)
10長子を皆殺しにする(11章、12:29-33)

出典: 「十の災い」フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 2019年11月30日 (土) 08:01

奇跡談というのは説法などで聞いてるとへぇーで済むのだが、映像化してしまうと逆に滑稽さもでてくるのだな。

しかし多分リドリー・スコットは、これらの神の怒りともとれる様々な天変地異の異常を特に映像化したかったとこなんじゃないかなと。(ラストの海の場面と合わせ特撮の力が入ってます)

結局神はだれのために存在するのか?誰を守ってくれるのか?
結局一部の人間しか救わないならそれは選民思想と呼ばれるわけだな。いつでも傷つき、巻き添えをくらい、何もわからぬまま押し流されるのは無辜の民であるか(′・ω・`)

昔と比べると飛躍的に様々な技術が発達して、よりリアルに思い描いた映像が作れるようになってるはず。
「十戒」を意識してないはずがない。

来るぞ来るぞ、、、、
と、ワクワクしていた通り、

海がぱっかーん!

、、、とはしなかったが、もっと現実的な手法をここは取ったのだった。

映像的なスケール感は期待通り、特にラストはタイタニックもビックリな様相で凄いものはあるが、やはりエンターテインメント寄りなので(それを期待してたから良いんだけど)、多分10数年後にまで記憶には残りそうにはない。

さらに一言物申したいのは。。。
直訳ではあるけれどこの邦題センスないヽ(´Д`;)ノアゥ…
カッコワルイ

あらためて「十戒」を観たくなった。

Bitly
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