未知との遭遇 ファイナル・カット版

SF

言わずと知れたSFの金字塔、UFOとの遭遇と宇宙人とのコンタクトを描いた代表作品。
そしてジョーズに続き、スティーヴン・スピルバーグの名を世に知らしめた初期作品である。
このあとE.T.へと続いていく訳だが、、、

風が強くほぼ見通しの効かない砂嵐の砂漠。1945年に突如行方不明になったはずの戦闘機が発見された。同じく昔行方不明になった大型船舶も出現する。
また、違う場所では飛行中の航空機が謎の飛行物体と遭遇。
その後、各地で電気に関わる異常現象が次々と起こるのだが、、、

幼児がなにかに誘われるように夜中に外へ歩き出すシーンは印象深い。この子の演技がまた素晴らしいのよ。その後も出てくるのだけど、ほんと表情豊かな名演技。まさに名子役ですな。

ロイの家はもっとおかしい。子供の意味不明な破壊衝動。映画十戒にまつわるジョーク?寝相も酷すぎてあちこちクスッと笑える。この家族はホント最後まで目が離せません!いろいろおかしい(笑)

そして呼び出しを受けて車で移動中に複数の未確認飛行物体と遭遇するが、その後連れ出した家族の前には現れず信じてもらえない。

今見ると映像的には古臭さを感じるのは否めないが、やはりかなり面白い!各地での現象や反応や立場もこれまた人それぞれで見応えがある。
あの五音しかない特殊なメロディも色々形を変えて何度も登場するのでその度にワクワクする。科学的に解明が進められ、やがてこの音階の示す意味が掴めてくる。

一方、未確認飛行物体に遭遇した人々は、とある岩山のイメージを焼き付けられ、それを形にしようと泥で作ったりキャンバスに描いたり、模型を作ろうとする。
博士などはのめり込みすぎて奇行が目立ち、家族からは正気を失いつつあるのではないかという不安な目で見られる。
が、全く見覚えのない山であるはずが、テレビのニュースでそれが実在することに気付き、なにかに駆り立てられるように集まってくる。
岩山に向かう途中に道道に転がる牛やヤギの死体はキャトルミューティレイションを思わせる。(違うんだけどね)

改めてると、子供が攫われる場面などは、もはやほぼホラーですな(°д°)

終盤の小型宇宙船の共演と、巨大な母船の登場はそれだけでもワクワクするのだが、光と音による通信の試みがまた良い!いつものあのメロディーから、まるでオーケストラのような壮大な音楽へと。そして楽しげなメロディから、厳かで不安を誘うような重いゆっくりとした単音にかわっていき、、、

おや、最後はこんな終わり方でしたか。すっかり忘れちゃってたな〜⸜(*˙꒳˙*)⸝
でも、侵略やお互いの殺し合いにはならない友好的なコンタクトなので後味の悪さがなくて(・∀・)イイネ!!

長いんだけど、ただの侵略恐怖物や派手なCGアクションやパニックものとは一線を画し、本当に様々なドラマをぎゅっと詰め込んでいるので途中で間延びすることも無く、ずっと惹き付けられちゃう。

しかも細かいところでさりげなくカメラカットなどもこだわりが見られ、SFの代表作でありながら異色の傑作。

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