アラビアのロレンス

BiographicalWar

その後に続く映画監督たちにも少なからず影響を与えたと言われる名作なので古い映画だけど見ておこうと。
他にもこの監督は「戦場にかける橋」などの名作もあり。

噂にたがわず壮大でなかなかすごい映画でした!

ただ3.5h以上とかなり長いのですが、その割に一度も寝なかったというのはそれだけ引きつける要素があったということ。

まず、最初に聞き覚えのあるメロディーが流れ。。。。
なんかTV放映映画のテーマで。。。と思ったら「午後のロードショー」で使われてたからかっ!

なんだけど、数分間ずっと画面真っ黒のままなので何か調子悪いのかと疑ってしまう(^^;)
途中でも1幕からの切り替わり時に真っ黒になったんだけど、これは昔の映画では一般的だったらしい。(中間部分は休憩にあたるようだ)

なんせCGとか発達していなくて、いかにもな背景写真との合成ぐらいだった時代の映画でしょ?
やたらリアルなのはつまり、、、実写ってことだよね。

だとしたらものすごいスケールのでかさだっ!

砂漠の雄大すぎる荒涼とした風景。
らくだの隊列
数百以上はいる騎馬軍団の突撃シーンなど。

人数も制作費も半端なくかかってると思われる。

しかも、実在したトマス・エドワード・ロレンスというイギリス陸軍将校をモデルにしている歴史映画なので、真実味がある。
(一部登場人物は架空だが)
映像もストーリーも嘘くさくないからこそ、これだけの時代を超えても妙に古臭くなったりしないのだな。

とにかくものすごい反骨心を持った人。
納得できないことは軍部の命令でも無視し、イギリス人でありながらアラブの統一と自由を得るために戦い、自国の介入を排除しようとする。
第一次世界大戦初期の軍部の中で、結果功績を挙げたとしても処罰される可能性も高いだろうに。。。

しかし、そんな割り切れる英雄譚というわけにもいかない。
異国の民を率いて、部族間を調整しながら快進撃をしつつも、折々で苦悩し、何度も心が折れる。
信頼しては、失望する。そんな感情の振り幅がまた人間らしい。
弱さ、脆さ、葛藤や自己嫌悪などがあるから共感できるところもあるんじゃないでしょうか。

理想はかならずしも実現するとは限らない。だけど理想に向かってひたむきに進む姿は感動を呼び、民族さえも超えて何かがつながる。

戦争を描いた映画としても、少人数での不可能を可能にしたような奇襲は頼朝や信長を彷彿とさせるし、ゲリラ的な活動はゲバラのようだ。
自分の命を投げ打ってでも仲間を助けようとする優しさもあれば、憤怒にかられて理性が吹っ飛ぶ恐ろしさもある。

うん、おもしろかった。

ちなみにアラブの王子役のアレック・ギネスはスター・ウォーズ旧三部作のオビ=ワンなんだけど、本人はどうも嫌いなようだ(ーー;)

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