サウンド・オブ・サンダー

SF

タイムトラベルというSFの王道に、白亜紀での恐竜ハンティングを組み合わせたということで、まさに私の好物が並んだ作品ということで飛びついてみた。

タイムトラベルといえば、真っ先に浮かぶのがH・G・ウェルズの『タイム・マシン』。
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のデロリアンは車型だし、ドラえもんのは魔法のじゅうたんのようでもある。
その後も様々な作品で描かれたが、一体どういうシステムでどういう形状になるのかというところも興味がある。

この作品ではより科学的?になり、「乗り物」というより転送装置で、量子分解?というようなもので一度構成している細胞もバラバラにして送った先で再構成する、、というような理論。
その間に余計なものがあったら再構成時におかしくなるとか、着地点先に何かがあったら爆発するというような話も何か別の話で見たような。。。

まあ現実的にどうとかわからないけどもっともらしく作られているとw

で、タイムスリップのお約束で、過去を変えたら現在も変わってしまう。
正確には変化の生じた時点が分岐点となって、そこからまた際の生じたパラレルワールドが生まれて結果的に別のみたいへつながる。元の世界には戻れない。。。ということだと思ってました。

で、とりあえず順調に金持ちのちょっとした冒険として稼ぎにしてきた会社が、ちょっとした事故が原因で気づかぬうちに些細なところで過去に干渉してしまい、戻ってきた現在が変わっていく。

この変わり方が自然に違うものになっていた、、というのとは違って、進化の経過が「時間の波」という形をとって現れていく。

ここの表現がまさに漫画の「スプライト」そっくりでびっくりした!
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いくつかの段階に分かれて、植物、生物などが本来とは違った進化を遂げた形で出現して人間たちを滅亡へと追いやっていく。
過去から続く現在自体は変化しておらず、時間の波によって新たな進化が上書きされて、パラレルワールドが交錯してしまったような妙な感じ。

最後の波がやってきた時に、人間は存在しなかったことになるんじゃないか?。。。てなもんで。

映像的に甘い部分や、理論展開が極論すぎるなどもあってか、結構酷評をいただいてる作品のようですが、私は嫌いじゃない。
量産型になりがちな、似たような世紀末ものやSFパニックと比べても新鮮味のある面白い構想だと思う。

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