マクベス

Historical

『追憶の森』が開館最初の1枠のみでおまけにサービスデーだったので、公開されたばかりの『マクベス』も続けて見た。

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シェイクスピアの戯曲の中でも、日本人に馴染みのあるひとつだから話は知っている人も結構いると思う。
シェイクスピア没後400年ということで、『英国王の­スピーチ』のスタッフが新しい解釈で作り上げたマクベスということで、期待も高まる。

マクベスを演じたマイケル・ファスベンダーは、映画「Steve Jobs」でスティーブ・ジョブズ役も演じている。
マクベス夫人を演じたマリオン・コティヤールの大きな瞳も印象的。

勇猛果敢な武将であったマクベスが、戦場で3人の魔女の「いずれ王になるお方」という予言を聞いたことから野心を起こしてスコットランド王の地位をもぎ取る。
それが悲劇の始まりで、疑心暗鬼や不安から罪を塗り重ねて精神的に破綻していく、、という悲劇である。

元々マクベス夫人が強い野心家の悪妻であったという受け取られ方をしていたのを、夫の変容に苦悩する妻の姿を描き出し、マクベスの弱さと恐れもクローズアップしている。
この作品の鍵となるもうひとつの存在が、繰り返し出てくる戦場で命を落とした名もなき若者。この幻影がマクベスを捉えて離さないのである。

映像は期待通り豪華絢爛で壮大で美しかった。
ただ、通常の映画のようなセリフと異なり、戯曲の言葉そのものを独白のような形で語るというような手法のため、舞台をみてるような感じだった。
美しいのだけど、もっとドラマチックな演出を期待してると的外れかもしれない。感情移入はややしずらい感じ。
そのせいか、やや単調になりがちで、上映中に寝息も聞こえてきましたよ。。。

Macbeth

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