プリンセス・カイウラニ

BiographicalHistorical
,

せっかくのレディースディなので、今回見に行ったのは「プリンセス・カイウラニ」
ハワイ側の視点で視た悲劇なので、米国の卑劣さや悪者ぶりが強調されているのは確かだが、ああ、これがアメリカ流のやり方というやつかと。
きっと北米や南米のネイティブ・アメリカンも同じようにして土地を守ろうとして排除されていったんだろうなと。
大繁栄の歴史の裏には多くの犠牲者たちの流血が隠されている。
こうした侵略の糸を引くのは、いつも豊富な資源や自然が生み出す利権と自分たちのものにしてしまおうという欲。

[youtube https://www.youtube.com/watch?v=lUveP5IOL1k&w=640&h=480]

100年近く続いたハワイ王国。統一した初代の王は、歌で知られる「カメハメハ1世」 である。

主人公の王女は、政変によって余儀なく単身英国に亡命させられたものの、そこで待っていたのは、民族的な迫害、心無い嫌がらせや差別冷笑。孤独。

どこへ行っても教養も品位もない未開の野蛮人のように扱われ、人々は姿を見ただけで笑いものにしようとする。
誇り高く、祖国を愛する王女にとって、それは本来耐え難い生活であったに違いない。

そして彼女の本領は、祖国が滅亡の危機に陥ったと聞いてからの行動にある。
決して教養のない野蛮人ではなく、品位もあり、機転も利いてユーモアも解すその姿は立派なレディだ。
勇気ある決断と行動力に次第に心を動かされていく。。。。

映画の中では多くのハワイ語が飛び交い、それが耳に心地よくやさしい。
ポリネシア系だから、どこかイースター島のラパ・ヌイ語にも響きが似てるんだよねえ。

プリンセス演じたのはクオリアンカ・キルヒャーであるが、なんとも個性的な顔立ちの人を使うな~っと思ったら、ハワイで暮らしたこともある、南米の先住民族の血を引く方だったんですね。

私がはじめて「カイウラニ」という名前を目にしたのは、確か伊香保温泉の近くにあった「旧ハワイ王国公使別邸」であったと思う。
温泉街とハワイといえば、スパリゾートハワイアンズぐらいしか結びつかなかったのであるが(苦笑)、実は明治時代にカイウラニ王女と日本の皇族、山階宮定麿王との縁談話も出ていたというから驚きだ(映画では触れられていないが)

1867年の日布親善協定の締結により、日本からも多くの移民がハワイへ渡っている。叔母の女王が幽閉されたクーデター時も、さりげなく米国支配に対して牽制していたようだ。

現在ハワイといえば、世界的に有名な一大リゾート地であるが、もしハワイ王朝が存続していたらどうだったろう?
今ほど栄えてはいなかったかもしれないが、より多くの自然を残す鄙びた島国がみられたのかもしれないなどとも思いつつ。。

うちの方ではまたもやマニアック系の小さな映画館でしか上映されていません。
カットやカメラワークは素晴らしいとも言えないし、ちょっと不自然に見えるつなぎもあったりしました。
しかし、その素朴さが逆に滅び行く王朝に敢然と立ち向かい祖国を思ってやまない王女の姿をいい感じに引き立てていたかもしれないと思う。

厳しい環境でのささやかな幸せ。愛に生きるひとときも盛り込まれてるのですが、「それを言っちゃおしまいだろう!」という禁句を双方ともに発してしまったのもなんとも(^^;)

あとは、せっかくだからハワイの美しい自然、海の色をもっとうまく取り入れられなかったものかな?というとこが残念。

プリンセス・カイウラニ [DVD]

タイトルとURLをコピーしました