サロゲート

SF

飛行機で移動時間が長いときは映画を見てることが多いのだが、番組表をパラパラめくって目に付いたのが「サロゲート

ちょっと前の作品かと思ったら、日本では今月後半の1/22に公開されるということで、一足早い鑑賞となったようだ。


主演はブルース.ウィルス。

犯罪や事故に巻き込まれるのは、生身の人間が外を歩き回るせいだ!
安全な家の中に閉じこもって、自分のアバターのような存在にすべてを代行させておけば安全なはずだ。
と、いうような発想から、人間そっくりに精巧に作られたヒューマノイドを操作して、実生活のほとんどを代行させる時代がやってきた。

仕事も、余暇の遊びも、恋愛も、戦争も、スポーツも生活のほとんどはロボットがかわりに行う。
年齢も見かけもスタイルも自由自在に選べるから、自分の理想の姿だけを他人にみせることができる。

なんというか、ネットの匿名性をそのまま実体化したような世界だ。
生身の肉体のままでうろつく人間は異端視される。

視覚装置を通してスクリーンに映し出される世界のどこまでが本物であるのか?
とびきりの美女とデートしてるつもりでも、中身は脂ぎったおっさんかもしれない虚偽に溢れた世界。

表情もかなり細かく表現されるため、実際の人間と一見わからない。
しかし、それは本当に幸福なのだろうか?
同じ家のなかにいてさえ、部屋から一歩も出ず、ロボットが生活をするようになっては、夫婦と言えるのだろうか?

動くことをすべて放棄したとき、実際の肉体はどうなっていってしまうのだろう。。。
当然、こうしたロボット世界化に反対する人間も存在しており、独自の社会を築いている地域もある。

ロボット人間を忌み嫌い、生身でない人間は侵入禁止の特別地区。
多数派意見が取り上げられる世の中では、少数派はいつでも弱者だ。

価値観なんてものは、絶対的ではなく、世の中の状況によって善も悪も左右される。

とりあえず、ロボットが壊れてもそれはあくまで機械の故障であり、修理や交換も可能。
基本的に操作している人間に危害が及ぶことはない。
充電さえしておけば、安全に好きなことができる。。はずだった。。。

ここからは本編に関わってくるので敢えて触れません。
人間っぽい状態と、いかにもロボットぽい状態との対比をお楽しみください。さっきまでと見た目がなんか違うぞ~~という突っ込みも(笑

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