第九回 和風展「一筆入魂」

DAZ StudioHexagon

ようやく2作品目ができあがりました。
最初は3つ作る時間の余裕があるなと思い、組み立てが比較的早そうな人物アップから手をつけたのですが、いやはや予想以上に時間がかかったので、これで今回は締めということに。

派手な舞台の様子も良かったのですが、少し前に「歌舞伎の化粧」という大型本を図書館で借りて見てたので、裏側の準備段階の方にちょっと興味をもちまして。。
最初に、Blacksmith3Dでテクスチャの化粧のおおよその位置をマークして、それをPhotoshopに持ち込んで実際のテクスチャ作りから。
結構大胆にやったつもりでも、いざテストレンダしてみたら、なんか線が細くて力強さがない。

もっと思い切りよく大胆にして良いもんだな〜。

きっちりきれいに描くよりも、はみでようが掠れようが「荒っぽすぎるんじゃない?」というぐらいの方が舞台では迫力が出るという話も載っていたので、かなり思い切りよくやってみました。

そして鬘下の髪のまとめかたを参考に、キャップみたいので髪を覆って、さらしのようなものでぐるぐる巻いてるのをHexagonで作成していく。

それにテクスチャをいれて、と。なんか頭を怪我した人みたいだ(笑

顔はいわゆるキャンバスなので、顔がでかく幅が広い方が映えるらしいので、顔を作り込みながらポーズも決めて行く。
おきまりの「睨み」もやってみようとしたが、ちょいと舞台裏の化粧風景には似合わないなと。

やはり鏡に見入って真剣に入念な仕上げに入ってるところがいいかなと思ったが、いい感じの手鏡が見つからなかったので、これもまたHexagonで鎌倉彫っぽく作ってみた。

そして手鏡ポーズと、カメラアングルを考えて、こんな感じで組み立てていこうと。

そしてここで問題が!
作成した鬘下がなんかぐにゃぐにゃでフィット感がなく、額側がぷかぷか浮いてだらしない。なんども作り直したが納得がいかず、結局これは捨ててマテリアルでnormalmapを追加で部分作成してテクスチャで対応することにした。
ここまでくればもうレンダを繰り返して調整していくのみだから2−3日で完成予定だったのですが。。

最初に予定していた和室楽屋に鬘などを配置したBGが、なんかがちゃがちゃして主題があまり浮き上がらない。おまけに生首がのってるようで妙に気をとられる(^^;

あくまでも人物に焦点をあてたいのでシンプルな方がよいかなと、歌舞伎の定式幕を作ってみたり。。。うーんなんかしっくりこない

ここから錯綜が始まる。
絵的にしたり、文様にしたり、物を置いたり引いたり。。。だんだんわけわかめになってくる。その間にも10数時間から24時間くらいのレンダをひっきりなく続けている。
おまけにライティングが思うような効果にならず、なんども組み立て直し。

最終的にはまた違う和風座敷でシンプルに、鏡台の前面に化粧用の明るめのライトがついてるようなので、そういう設定で。
余計なものは増やしたくはないが、光が反射するためにはある程度壁や球体など必要なので、最小限配置して、ライトはLuxrender内でも調整できるので種類をいくつか取り揃えて不要なものは0数値で切る形にした。

周囲に変な模様があるのは、HDRIの画像。IBLで、直接画像が写り込まないので室内の雰囲気がでるものライトを重視で大きさは合ってません。

多分全部で100時間くらいRENNDAしたなかからなんとか納得のいくものを。今回は余計なレタッチなどはなしのほぼ生レンダです。やはり白塗りにしちゃうと、マテリアル設定でいろいろやってもあまりリアル感がでないねえ。

和風展会場へ(会場もサムネイルなので画像クリックで大きくなります)

第九回和風展

作品投稿期間 2015年3月1日(日)00時00分 – 2015年3月22日(日)23時59分
コメント投稿期間 2015年3月1日(日)00時00分 – 2015年3月31日(火)23時59分

今回非常に参考になった本はこちら

歌舞伎の化粧
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